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娘の決断

去年の3月に、
一緒に日本に来た17歳の次女が、
ある決断をしました。

16歳でハイスクールを卒業した後の、
選択肢は、3つあります。

一つは、カレッジへ行って、
専門の勉強を2年間学ぶ。

二つめは、大検コースへ行って、
2年間勉強をする。

何をしたいのかわからない子供達は、
ハイスクール卒業後に、
自分が通っていたハイスクール内にある大検コースへ進むことが、
多いようです。

三つめは、働く。

次女の場合、学校に行っても、
勉強したいことが見つからない、
学校に行っても、何も身につかないと、
意志が固く、

困った私は、次女に、
日本へ行く選択肢を提案しました。

ハイスクール卒業直後は、
まだ準備が整っていなかったので、
翌年の3月に日本に行って、
4月から語学学校へ入学しようと計画しました。

その間、娘は働くことにして、
日系のお店でアルバイトをして、
日本へ行くためのお金を貯めていました。

東京という世界でも知名度の高い大都会に
住むことに憧れて、
大好きな日本のアニメを堪能して、

ずっと長年の夢が叶うと、
ワクワクしていた次女。

その裏で、私の心の変化があり、

最初は、1年だけ次女の留学をサポートするために、
ついていこうと思っていたのが、

実は、1年どころではなく、
本帰国しようと、気持ちが固まっていきました。

ずっと自分の気持ちに嘘をついていたことに、
気がついてしまったのです。

日本に帰りたい。
これからは、日本で日本人として、
生きていきたい。

次女に隠れて、
自分の願いを叶えてしまった罪悪感があったものの、

次女の夢も叶ったので、
次女には、感謝をしつつ、
また、とてもラッキーだったと思っています。

その次女が、クリスマスに、
母国へ戻って、3週間過ごした時から、
将来のことを考えていたようで、

先月、日本に戻ってから、
次女から、この先の将来の計画を
聞きました。

次女は、今年6月に母国に帰って、
9月から1年間カレッジに通った後、
心理学を学ぶために、
大学に行く、という決断でした。

去年、日本へ戻ってきて以来、
二人三脚で、
一から生活を作り始めてきました。

お金がなくて、不自由で窮屈な思いをさせてしまいましたが、

次女がいることで、
どんなに辛くて、
苦しくても
投げ出さずに、前に向かって進んでいくことができました。

日本へ帰って来れたのも、
新しい生活の基盤を作ってくれたのも、
ひとえに、
次女の存在があったからこそ。

その次女が、6月に母国に帰ってしまうのは、
胸がチクチクします。

大切な心の拠り所を、
失ってしまうような寂しさ。

でも、母国では見つけられなかった将来の目標が、
日本に来て見つけられたのは、
母として、喜びでもあります。

巣立っていく次女との、
限りある時間を今、大切に、
過ごしていきたいと思います。

本当に、1人になっちゃうんだな、私…。

また、私の人生は変わっていく。

どこまで続くのだろう?

仕事も6月までには辞めて、
また新しい人生のスタート。

私1人だから、何にでもなる。
次女がいたことで、できなかったこともあったので、
やりたいことをどんどんやっていこうと思います。

今はそんな風に、自分を励まして、先に進んでいくしかないかな。

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