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セルトラリン服用の記録4

おととい、薬を初めて飲み忘れた。
仕事が忙しすぎて色々と余計なことを考える暇もなくなり、気が紛れているせいで、激しい落ち込みがなくなった。

土曜日、3週間ぶりの心療内科。薬の容量を増やしたおかげか、仕事が忙しく気が紛れているおかげなのか、もう初診の頃と同じような辛さはないと医師に伝えると、それでは徐々に薬の容量を減らしていきましょうということになった。

セルトラリンは50mgから再び25mgに減らして処方された。次回は2週間後。2週間ごとに様子を見て徐々に薬を減らし、最終的に薬をやめましょうということになった。

前回の採血の結果も出た。甲状腺ホルモンは基準域で問題なしだった。甲状腺ホルモンは、FT3・FT4・TSHという項目で結果が出る。

甲状腺とは喉のあたりに位置するホルモンを分泌する器官。FT3やFT4は、人間のエネルギー代謝をおこなうために分泌される血液中の甲状腺ホルモン。TSHは脳から分泌される甲状腺刺激ホルモンで、T3・T4の調節機能をもつ。FT3・FT4の数値が高く、TSHの数値が低ければバセドウ病、逆に甲状腺ホルモンの分泌が少なければ甲状腺機能低下症といった、鬱に似た症状が出る病気の疑いがあるという。

ホルモンの分泌異常もなし、そのほかの結果も至って健康そのものとのことだった。「血液検査で鬱病診断ができると聞いたが?」と医師に尋ねると強い口調でさえぎるように「あぁ、それ根拠ないです」と突っぱねた。その勢いに気おされてしまってその理由まで聞けなかったし、医師も説明しなかった。

血液検査で鬱診断ができるかどうかは、まだはっきりしたエビデンスがなく、議論段階なのだな、ということはわかった。

それにしてもこの医師、初診のときから思っていたのだが患者からの批判や疑いを極端に恐れているような態度がみうけられた。初診の時、副作用も含めた薬に対する抵抗感を伝えると、若干むきになった感じで「副作用って思い込みが多いんですよ。この薬も吐き気などは起こさないが、思い込みで吐き気を訴える人が多いので吐き気止めを処方します」と。その言葉を挟ませないような強い言い方と、私が退室するので椅子を立ったときに一瞬恐れるような眼をしたのが気になった。自己防御が強い感じ。「気が弱い人だな」と思った。薬の説明は早口でまくしたてるけれど、私の心情を聞いてくれたり、その後の変化をさぐってくれる様子はなかったし、私も彼には一切心を開けなかった。もっとも、彼は症状を診て適切な薬を処方するまでで、その専門ではなかったのかもしれないが。二回目の診断から、私も彼にそれを期待することを一切やめてしまった。適切な薬を処方されて、症状が改善しているのだからそれでよしと思っている。

ところで日曜日の今日は久しぶりに起きられない休日だった。予定のない休日、私は長いことベッドから起き上がれない。このところ毎週末ごとに何かしら野暮用があって無理矢理起きていたのだが、久しぶりに何の予定もない雨の日曜日。昼をすぎても起きられず、やっと起き上がって少し何か食べて、またひたすら寝て過ごした一日だった。

元気があれば部屋を掃除してコーヒーを淹れて、書き物や読み物をしてすごすのだが、それができなかった。服薬していても変わらないのだな、と思った。この「ひたすら寝る」「起き上がるのが嫌だ、ベッドに居続けたい」「何もしたくない」という状態が私の怠け者の性格のせいなのか心の病気のせいなのか、わからなくなる。でも今日はずっと胸にナイフが刺さったように痛かったから、きっと今日は心の調子が悪かった日なのだと思う。

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