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BOOK#21「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」

●今回読んだ本

「同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」に変わる10のマジックワード」―石田勝紀著(出版社:ディスカバー21出版社|2020年02月21日発行)

●内容メモ #ネタバレ

▽学びの3タイプ
(1)学んでいるように見えるが、学ぼうと思っていない人
全体の69%(正規分布)で、5段階評価の「3~1」を取る層。席について授業を受けるが、授業の話をほとんど聞いていない。席に座って、一応授業は受けているが、黒板に書いてあることをただ写経のように書き写しているだけの子。知識は断片的となり、それが頭に体系的に格納されることはなく、一過性の体験で終わる。ビジネスマンでいうと、仕事は仕事として割り切っており、与えられた仕事以上のことについては考えていない

(2)授業中・仕事中だけでしか学ばない人
全体の24%(正規分布)で、5段階評価の「4」を取る層。以下の3つの特徴がある。
1.両立という言葉をよく使う
2.「気合」「根性」「努力」が是だと考えているので持続が難しい
3.トップになれない自分を責める傾向にある。劣等感が変容し、嫉妬に変わる場合も。最後はあきらめに変わる。学ぶ場においてのみ学んでいる人には「限界」がある。

(3)寝ているとき以外、日常全てが学びになっている人
全体の7%(正規分布)で、5段階評価の「5」を取る層。人と話をするときも、TVを見ているときも、街を歩いているときも、感じ、考え、自分の意見を持つ習慣を持っている。多くの気づきを得て、そこから考える。「人と違う意見を発言させる」ことで培われる。本当に勉強ができる子は、机上の勉強以外の学びが圧倒的に多く、それが企業の勉強へと応用されている。

▽ヒトOS「地頭」のスペック
「論理的推論能力」「空間性知能」といった能力は遺伝の影響が70%近くある(出典:安藤寿康『遺伝マインド』有斐閣)。ただし、頭脳OSは、生得的にそのバージョンは決まっているが、後天的環境によって変化していくのではないか。いくらいいソフトを入れても、OSが古ければソフトは動かない(フリーズしてしまう)ため、OSのスペックを上げる必要がある。

▽ヒトOSの正体とは「考える力」
読解力にも通ずる。人生を歩むうえで得られる情報、気づきの量が段違いに多くなる。

▽OSをバージョンアップさせるための基本アプロ―チ
【アプローチ1】 疑問を持たせる
1.「原因分析力」をつくる…なぜだろう?
2.「自己表現力」をつくる…どう思う?
3.「問題解決力」をつくる…どうしたらいい?

【アプローチ2】 まとめさせる
4.「抽象化思考力」をつくる…要するに何?
5.「具体化思考力」をつくる…例えば?

【アプローチ3】 補助スキル
6.「積極思考力」をつくる…楽しむには?
7.「目的意識力」をつくる…何のため?
8.「原点回帰力」をつくる…そもそも?
9.「仮説構築力」つくる…もし~どうする?
10.「問題意識力」をつくる…本当か?

▽10の基本アプローチの問いかけに関するNG
1.相手が理解できない言葉を使うのはNG
伝わっているのに反応しないは、相手は意味を理解できていない
2.相手が考える前に答えるのはNG
「わかんない」という返答でもいいので、相手にいったん思考を預ける
3.しつこく質問するのもNG
相手が乗ってこないときは、それで話を終わりにする
4.相手を育成しようと思うのはNG
自然な形で日常会話に織り交ぜる程度の意識で使用する
5.同じ言葉を何度も使うのはNG
しつこいと思われない程度に。押しつけになってはいけない。
6.全てを使おうとするのもNG
10個全部使わなければ!という義務感が出てくると継続もしなくなる
7.すぐに効果を期待するのはNG
OSアップグレードには、平均的には1か月、遅くて3か月かかる

▽文章の読み方
1.意味を理解しながら読んでいる読み方
2.字面だけを追っている読み方

●その他

▽なぜ読みたいと思ったのか
何かしらの教育論を頭に入れておこうと思ったため

▽興味を持ったきっかけ
小学生の塾講師のアルバイトをやってみることになったので

▽この本を読むことの意義
人に何かを教えるということを学ぶことで、アルバイトで活かすことも含め、本業で後輩になにかを教えるという時の思考・行動のヒントにしたい

▽どんな本の内容だと思って手に取ったのか
思考方法やアドバイスの仕方について学べる本だと思って

▽実際読んでみてどんな本だったのか
人に何かを教えるときだけではなく、自分自身が学びを得るときに意識しておきたいポイントについて学ぶことができた。学んでいるときだけではなく、日常的に学び続ける。日常の当たり前を学びと結びつけ、気づくことができるかどうかがとても大事なのだと感じた。

▽タイトルをつけ直す(要約)とすると?
これからは「~であるべき」ではなく、「~だからこうなる」の時代だ

▽知らなかった単語(用語)について
・悩み…過去現在に対することであり、ネガティブ。視点を未来に向けたポジティブである必要がある。
・問題と課題…問題とは、ネガティブな状況が発生している状態。課題とは、問題クリアするために必要なことは何かとポジティブに表現されている状態。後者の方がネガティブ要素がないため、効果的で実効性は高い。問題を課題に変えることで、論点を明確にすることができ、その結果、何をすべきかが明瞭になる。

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