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頑張ることがカッコ悪くなくなるのは、いつからだろう。

何年前になるでしょう。
N1レベルのクラスを教えていた時の
忘れられない男の子がいます。


彼はよく
「授業を全然聞いていなかった」と
授業中に大きな声で言いました。


でもね、私は知っています。
姿勢を斜めにして
真面目に見えない座り方をしていたけど、
貴方はいつだって熱心に
授業を聞いていました。


「勉強嫌い!」なんて
皆に聞こえるように言うけれど
誰よりもキラキラした目を
わざと見せないようにしながら
授業を受けていましたよ。


そのクラスでは宿題を
毎回出していました。


彼は授業のはじめに
「宿題忘れました!」と
大声で言うんです。


でもね、
授業が終わる時
こっそり私のところに来て
「先生、やっぱりあったよ」って
出してくるんです。


とても丁寧な字で
熱心にやった宿題を。


少し悪ぶりたいその姿勢は
毎回微笑ましくもあったけど、
私はこうも思っていました。


貴方は誰のためにそんなに
気をつかって「演技」しているの?


🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸🧸


学生の時って、
やらない子がカッコいいみたいな
風潮がありますよね。


「テストの勉強
 全然やらないでゲームしていた!」
っていう、やらなかった自慢。


点が良かった子に対して
「いっぱい勉強したんでしょう!」
って、マイナスのニュアンスのことばを
投げつけること。


それがその子を傷つけているって
気づいていないの?



私はよくnoteでは
#大学生  のハッシュタグを
つけることがあります。


それはね、私が
大学生だからじゃなくて、
少しでも若いうちに
気づいて欲しい記事に
つけるのです。


あのね、
頑張ることは
全然かっこ悪くないですよ。


今、周りに頑張っている人を
悪く言ったり笑ったりする
友だちの方が多かったとしても、
社会に出たら、それは
逆転するんですよ。


頑張らない人がカッコ悪くて
頑張る人がカッコ良くなるの。


それを今のうちに
気づいて欲しい。


今、自分にある芽を
周りに合わせるためだけに
潰さないで欲しい。



今日はチェーンナー先生の
この記事内のリンクに
外国人の友人を一人
紹介しました。




彼女は息子さんを
私の子と同じ保育園に通わせる
中国人のママ友です。


園も同じだけど
通っていたスポーツジムも一緒で
仲良くなりました。


大変美しい日本語を話す
バイオリニストの綺麗なママ。


スポーツジムでは
二人で同じスタジオレッスンに
出ていました。
(コロナ禍前の話です)


これがかなりハードでね、
私は後ろの方で
ところどころ適当に
やっていたのですが、


このママ友ちゃんはいつも
1番前に行って、
最後まで熱心にダンスしていました。


基本的に忙しい人ですが、
ジムに行ける日は毎日
通っていたそうです。


チェーンナーさんの企画を見て
「やってみない?」と
声をかけたら
乗ってきてくれました。


それで必要な情報を
LINEで貰ったところ、
YouTubeが載っていたので
見てみました。



美しいバイオリンの音と
美しい彼女。


それだけで分かりました。
彼女が今まで
どれだけ努力して生きてきたか。


美しい音色の影には
血の滲むような努力があったでしょう。


産後、引き締まったプロポーションを保つにも
気を使われているでしょう。


自然な日本語を習得するために
何年、頑張ったのでしょうか。


カッコいいでしょう?



私はね、聴いていて
涙が出てきましたよ。
その努力の美しさにね。


地道な努力が
実を結ぶんです。


友だちに合わせるなんて
やめて下さい。
愚の骨頂ですよ。

友だちに足を引っ張られても
今は、この時間は
二度と戻らない貴重なものだって
どうか気づいて
うまく泳いでください。



そして、
友だちの足を引っ張ることは
軽い気持ちでも
決してしないようにね。

ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。