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sketch

このところ何がしたいのか、またよくわからない時期になったので、気負わずできることを始めようと音のスケッチを始めた。まだ始めて3日目なので、せめて一週間経ってから記事を書こうと思ったが、公にしておくことで保たれるものもあるような気がしてここに記すことにした(当方、宣言でもしなければ3日と続かないぐらいの怠惰な人間なもので…)。

スケッチはシンプルイズベストをモットーに、あまり何も考えず始業時間の朝10時にiPadを開いてから20分〜1時間以内に作るのをルールにしている。シンセサイザーを選んだ理由。ピアノの打ち込みだと打鍵音や高音域といった硬さを感じる部分が目立ちやすいのと、いい音源を持っていないので、いつも通り違う素材のものを組み合わせると、微妙に違和感があるのでシンセにした。ベタ打ちでも鳴ってくれるし、音が穏やかなので速いパッセージも高音域も柔和。この方が続けられそうな気がしたのと、単純にこのシンセの音が好きだということ。
もう一つお気に入りのシンセがあるのだが、それは海や水のイメージが強くリリースが長めなので、楽曲に偏りが出そうだと思ってやめた。

元々他の楽器を足そうとして作っていた曲がシンセで十分事足りていたことがきっかけだった。シンプルな曲は好きだし、ずっと書きたいと思っていたが、音の厚みを知らない内に始めても空虚なままだろうと、色んな編成の曲は書いてきた。そこで自分を出すのも楽しいけれど、本当に使いたい音が決まっているのなら、わざわざ足さなくていいのでは?と、少し自問自答する期間を作ろうと思った。

自伝を作るわけでも、何か残したいと強く願うわけでもなく、ただ自分の本質が知りたい。追いかけても追いかけても、行き着いたと思えば、いつまでも自分という存在が「じゃあ次はこっちの道に行くからな」とまた深い森へ駆けて行く。普段はあまり深追いするタイプじゃないのに、自分のこととなると正体がわからないまま存在していることに何となく不安が募ったりする。せめて、断片だけでも置いてってくれ。


今日は1曲書いて、おもむろに開いたアプリでまたベタベタとブラシを泳がせた。

1番下に暗めのレイヤーがある状態
これが完成のつもりだった
レイヤーを非表示にすると予想してなかった明るさに
実はこっちの方が気に入っている
タイトルは「broccoli」

何となくから生まれる偶然と新鮮感に、私は日々アートの可能性を感じている。本物の人からすれば、気軽にアーティストなんて呼んだりすることがおこがましいらしい(その気持ちはわからなくはない)し、私にとっては思想的な部分であくまでも自分の中の在り方。人から絶対そう呼ばれたいのではない。尊い気持ちで臨む方が、いいものが生まれる気がしている。そういう思想を持っていたいだけだ。

少々書き殴るような文面になって申し訳ない。
ここまで読んでくれて、ありがとうございました。


tohma




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