マガジン

  • 雑記

    日々思ったことや感じたことを書いています。

  • tohk : kasai takara × tohma

    kasai takara と tohma のユニット「tohk」の制作話やtohma視点の考えなどを綴っています。

  • 音のスケッチと抽象画

    主にTwitterで更新しているsketchシリーズと抽象画について書いた記事をまとめています。 2022.10.4〜2022.11.10

  • 音楽に対する日常的思考

    音楽と言えども、理論的に専門性を持って取り組んでいる人もいれば、趣味として楽しんで取り組んでいる人もいる。そんな中で私が考え方のひとつとして、音楽を難しく考えずもっとニュートラルに、身近に感じて欲しいという思いから音楽の日常的思考として綴っていく(更新は不定期です)。

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Medium Ambient Collection 2023 に寄せて

ご縁あって、12月20日発売の「Medium Ambient Collection 2023」にて、Blurという曲で参加させていただきました。 来年の3月で音楽活動を始めて4年目に差し掛かろうとする中、初めてのフィジカル作品への参加は、私にとって大きな一歩となりました。 配信やダウンロードコンテンツが主流の中、フィジカルでの作品に一員として加われたこと、また、数あるアーティストの中から探し出していただけたこと、大変光栄に思います。お声がけいただいた宇都宮のアーティストNoz

    • 5th album - drift - の備忘録

      とある日の記録。 4枚目のアルバム「microcosmos」をリリースして以降、どの方向でアルバムを作ろうかと悩んでいた。新しいこと、というのはそう簡単に見つかるものでもなく、取り敢えず画面に向かうも、無意識のうちに自身の手癖なんかが反映され、引き出しの少なさに嫌気が差す日々が続いていた。 家にいるのも憂鬱なので、気ままに外をふらつき、おもむろに腰掛けたベンチで陽に照らされた葉や揺れる影をぼうっと眺めたり、屋上の駐車場に停めて遠くの街や空を見つめたり、何となく入った本屋で

      • 4th album - microcosmos - リリース後のあれこれ

        9月15日に4枚目のアルバム「microcosmos」をリリースしました。日頃から聴いてくださっている方のお陰もあり、何とか形にすることができました。いつもありがとうございます。 このアルバムは前作の「sketch」からいくつかサンプリングしたもの、旅行の際や近所を散歩した際に録った環境音を取り入れたものを織り交ぜています。今回はシンプルでありつつも、自分がこの地球に生きていることを実感できるような要素を持ったものをコンセプトに、輪廻(ループ)の中に様々な変化を持たせながら

        • 細く、長く、穏やかに

          今年の夏は例年に比べて予定も多く、色々な場所へ足を運んだ。 人の多いところがあまり得意ではない私は、地方の静かな観光地をセレクト。行列に退屈することもなく、大体が予定通りに進む快適さは何にも勝る。 東北に出向いた理由は、ずっと購入を考えていた南部鉄器にある。オンラインショップを時折眺めながら、この色いいなあと思うばかりでなかなか購入にまで至れなかった。現物を見たい。その決断をしてから、宿を確保して小旅行の計画を立てるまで、そう時間はかからなかった。 片道5時間半程かけて北

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          1st アルバムをリリースしました

          ここに記すのに、リリースから1ヶ月も経ってしまいましたが、この度「tohk」より無事に1st アルバムをリリースすることが出来ました。 マスタリングはkasaiさんに担当していただきました。均一なサウンドで車内でもお楽しみいただけるかと思います。 既に沢山の方に聴いていただいているようで、嬉しい限りです。 私自身、誰かとコラボをさせていただくことは過去に何度かあったのですが、誰かと組んで活動することがありませんでした(私がソロ好きな部分もあるかもしれませんが)。今回アルバム

          1st アルバムをリリースしました

          人であるために

          追われる日々が落ち着いたところ突如体調不良に見舞われ、発熱と咳を繰り返していた。無理強いした日も何日かあったが、自身が低気圧や季節の変わり目に弱いこともあってか、治るのに1ヶ月もかかってしまった。締め切りが近いものもあったので、創作活動に復帰できない不安もあったが、何とかなったのでほっと胸を撫で下ろしている。 ここ最近は、音楽を聴くことに疲れ、環境音だけの場所を好むようになった。木陰のある静かな道、人のいない海、窓を開けた風切音だけの車内。別に音楽がなくても、生きていくこと

          人であるために

          春眠暁を覚えず

          随分と久々にnoteを開いた。 このところは息子が春休みということもあって、創作活動は緩やかに、全くやらないわけではないぐらいのペースで少しずつやっていた。しかし春とは何故こんなにも眠くなるのだろうか。 4月になり、ようやく私にも確保出来る時間が戻ってくるので、心機一転また自分の音楽についてじっくり考える時間が取れそうだ。 2月に出した3枚目のアルバム「sketch」は、購入してくださった方がいたり、4つ目のシングル「sight」に関しては、ちょこちょこ話題のプレイリストに

          春眠暁を覚えず

          偏見から逃れる為に

          今日はちょっと頭の中の整理も兼ねて、取り止めもない感じになっていることをご了承ください。興味のある方はぜひ読み進めていただけると嬉しい。 再構築をテーマに創作を続けているものの、そこでもまた腑に落ちず、迷走する日々が続いている。1月に制作した以下の2つは、再構築を始めたばかりの中では一番上手くいった方で、これを超えるものが作れずに作っては放置、作っては諦め、を繰り返している。 その時、うまい具合に重なった表現は、その時にしか存在しない。思い出して無理やりリンクさせるのとは

          偏見から逃れる為に

          違和感のないふたり

          今回の曲、実はポジションチェンジしています。曲の提供はkasaiさんで、カットアップは私。完全に彼になりすますつもりで制作しました。分かった方はどのくらいいたのだろうか。にやにや。 曲によって方向性を変えているのですが、私の場合は打ち込みながらの偶然性を狙うことが多くかなりフィーリング寄り。なので、今回のストーリー性のなさは、ノリで構成されたもの。正直、受け入れてもらえるか不安でしたが、一発OKでリリース。アルバム制作の際に手を加えやすい余白もあるし、結果的によかったかなと

          違和感のないふたり

          山あり谷あり

          すっかり下書きにしていたことを忘れており、投稿してからちょっと間が空いてしまいました。すみません。 今回はフィルターのかかったピアノを用いて、コードをいくつか打ち込んだものをサンプリングしていただきました。リズミカルな中毒性のあるループが何ともシンプル且つかっこいい曲です。 kasaiさんのシンプルな構成もよかったのですが、私の要素が提供した音ぐらいしかなかったので(本当にそれくらい彼のリズム感って独特なんですよ…褒めてます)ちょっと加工したり音を足したり、追加でエフェクト

          山あり谷あり

          一歩進んで、また一歩

          正月ボケもなくなってきた今日、この頃。何となく過去に制作した楽曲たちを聴いていると、遠い昔に作った曲のように聴こえた。紛れもなく自分の作った音楽だけど、今同じものを作れと言われてもできないなあなんて思いながら。その時の感覚はやはりその時のもので、時間と共に薄れていく。その上、姿形まで変わってしまうものだから、気が付いた時には違和感なんか持ったりして。めんどくさいんだか、愛おしいんだか。 スケッチシリーズを終えて以降、結局答えは見つからないまま月日だけが過ぎ、何がやりたいのか

          一歩進んで、また一歩

          二人の音

          年末年始は制作をお休みして、先週辺りから徐々に連絡を取り始めた頃。私がサンプルをお渡しして、それを吟味している間に思うことがあったのか、kasaiさんが「僕は音楽のその先に行きたいっぽいです」と。それは薄々感じていたし、私もその気持ちはあるんだよなぁと思いながら、今まで以上に原型を留めていない曲が返ってきて、あまりの良さに思わず笑ってしまった。 kasaiさんは独特のリズムとハーモニーが持ち味だと思っていて。正直私消えてしまうんじゃないか、なんて思ったのですが、今まで彼の楽

          二人の音

          ユニットを組みました

          ミニマルミュージック的でエレクトロなサウンドを作られているkasaiさんと組んで色々曲を作ることになりました。あまりに唐突すぎて、私も冒頭に何を書けばいいかわからなくなってしまいました。ひとまず曲はこんな感じ。 カットアップやチャカチャカと可愛らしいビートはkasaiさん独自の色で、私は曲を作って音源を提供、その後kasaiさんにサンプリングしてもらい、完成した曲に私がエフェクトをかけたりして制作しています。曲については原型のげの字もないのですが、それがまた偶発的で実験的な

          ユニットを組みました

          暮れの戯言

          11月上旬に公園で見たトチノキはまだ紅葉していたが、今日訪れると落葉して寒々しい姿になっていた。暮れが近付いている。まとめ記事的なものは年末になってから書こうとも思ったが、あたふたとしている中で書く始末になってもそれはそれで何だかなあ…ということで、ゆとりある今、思い出しながら書き記すことにした。いつもより長いので、時間を少しいただくことを許して欲しい。 作編曲家としての活動について。今年はじっくりと吟味しながら、着実に進めることを目標としていた。昨年の子育てが疎かになって

          暮れの戯言

          それぞれの岐路

          先日、機会があって八王子まで出向いた。 八王子 Short Film 映画祭のセレクション上映会を観に行った。コニシユカさんという日頃仲良くしていただいている方が「リスケ」の劇伴を担当されており、これは観に行かなければ!とずっと狙っていて。これまでの開催場所が北海道や名古屋、長野などの遠方だったので、家族を放って飛び出すわけにも行かず…今回の八王子が観に行ける最後のチャンス。観に行くことができて本当によかった。 「リスケ」と「ラの#に恋をして」の監督も同席しており、映画終

          それぞれの岐路

          描いたものたち 4

          10月25日から11月9日まで。音のスケッチと並行して描いた抽象画のまとめも4つ目。今までの中で比較的彩度が高めの画が多い週となった。相変わらず青系が多いが、ところどころ黄色を使う癖も見える。 最近はレイヤーを重ねずに一枚絵として描くことが増えた。寧ろ、私が好んで必要としている濁りや混じり気を出すのにレイヤーは必要なく、ひたすら絵の具を重ねていくのはアナログに近い感覚なのかもしれない。今度、美術系の大学に通っていた古くからの友人と会う機会があるので、画材や描き方など尋ねてみ

          描いたものたち 4