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「リ・ジョンヒョクへの想い」半年後の熟成度ー『愛の不時着』

「愛の不時着」に出会ってから、もう直ぐ半年が経とうとしている。

このドラマを完走してからしばらくは、ほぼ毎日欠かさずリ・ジョンヒョクに会いに行っていた私。
そこから韓国ドラマの世界へ足を踏み入れ、たくさんのドラマを鑑賞した。

そして原点に帰るべく、先日久々に通しで「愛の不時着」を鑑賞してみた。

ここでは、そこで感じたリ・ジョンヒョクへの想いを綴ってみる。


1. なぜ リ・ジョンヒョクに何度も会いたくなるのか

以前「なぜ リ・ジョンヒョクに何度も会いたくなるのか」というタイトルで記事を書いた。

それがこちら。


この記事は、「愛の不時着」とリ・ジョンヒョクへの想いが溢れてとまらない自分の心を落ち着けるために書いたもの。
リ・ジョンヒョクの魅力、そしてリ・ジョンヒョクに何度も会いたくなる理由を綴った。

そしてその理由がこれ。(以下記事より引用)


視聴者はリ・ジョンヒョクに愛され、見守られているユン・セリを見て心が温まるのだ。

声を大にして言いたいのは、ヒョンビンが演じた「リ・ジョンヒョク」に温められる時間がとても幸福だということ。



今でもリ・ジョンヒョクに会いたい理由は変わらない。
でも「愛の不時着」への熱が最高潮だった鑑賞後間もない頃と比べれば、今は気持ちも随分落ち着いた。

何周観たかもわからないほど「愛の不時着沼」にハマっていた私は、OSTを聴きながら余韻に浸り、noteにその想いをぶつけ、ヒョンビン主演の作品を観倒した。
そして韓国ドラマの世界に足を踏み入れたわけだが、本日現在で計19本のドラマを完走した。

そこでは「梨泰院クラス」のパク・セロイ(パク・ソジュン)や、「トッケビ」のキム・シン(コン・ユ)、応答せよシリーズのチルボン(ユ・ヨンソク)、テク(パク・ボゴム)、「椿の花咲く頃」のヨンシク(カン・ハヌル)そして「私の名前はキム・サムスン」のジノン(ヒョンビン)などなど、たくさんの「ステキ登場人物」に出会った。

彼らはそれぞれに魅力的でドラマも見応えがあったけど、「愛の不時着」で感じたような「想い溢るる」状態にはならなかった。様々なドラマの「ステキ登場人物」を文字通りステキと思いつつも、そこまで気持ちは盛り上がらず。

振り返れば、私のリ・ジョンヒョクへの想いは特別だった。
「想い溢るる」状態は、憧れとか目の保養とかそういう軽やかな表面的なものではなく、私の心の奥底で眠っていた「ときめき」を目覚めさせ、寝ても覚めてもリ・ジョンヒョクのことを妄想させた。
そう、「あれはリアルな恋だった」と、今なら思う。


2. リ・ジョンヒョクの感情の動きと共に「愛の不時着」を辿る

リ・ジョンヒョクにこれほど魅力を感じるのは、ヒョンビンが演じているからこそというのはある。だけど、ヒョンビン主演の他の作品を観ても彼が演じる登場人物にそこまでのめり込めないことを考えると、やはり、リ・ジョンヒョクのキャラクターが特出して魅力的なのだと思う。


さて、今回は、この「魅力溢るるリ・ジョンヒョク」の感情の変化に焦点をあてて鑑賞した。

そして、独断と偏見で「リ・ジョンヒョクのユン・セリに対する感情の動き」をグラフにしてみた。

りじょんひょく&ゆんせり.001


出会いを0として0〜100で感情の振れを表す。
個人的見解だが、ユン・セリの身に危険が生じた時、そして、多くの出来事をユン・セリと共有した後に訪れた2度目の別れ(北朝鮮への送還)が、リ・ジョンヒョクの感情を大きく揺さぶったと考えている。

一方で、少なくとも1話から2話まで、リ・ジョンヒョクはユン・セリを迷惑な存在として扱っている。ユン・セリの我が儘に対し、彼が見せる呆れ顔の回数の多さを鑑みれば疑いの余地はない。

とにかく、リ・ジョンヒョクは、彼の自宅前でユン・セリと再会してから船渡しで彼女を帰国させようと試みた時まで、自分や部下たちのミスの後処理を秘密裏に遂行すること、つまりは仕事に集中していた。

そうは言っても、誠実で心優しいリ・ジョンヒョク。不慮の事故で北朝鮮に来てしまったセリに同情もしている。その証拠に生活必需品を買い与えるなどセリの要望にも真摯に応えている。

そんなリ・ジョンヒョクの気持ちに変化が起きるのは、船渡しでジュモクの教えでもある危機を逃れる時の「南朝鮮式方法」を試した時から。つまりは、キスをした時から。

そこから、硬く閉ざされていたリ・ジョンヒョクの心に変化が生じる。が、それでも彼は理性に打ち勝ち、ユン・セリを無事に南へ帰すことに注力する。しかし空路での帰国計画の最中、ユン・セリを守ったことで自身が銃撃されてしまう。

銃撃されたリ・ジョンヒョクを見捨てる事ができないユン・セリはそのまま北に残り、一方で飛行機に乗らなかった彼女に失望したリ・ジョンヒョクは怒りを露わにする。

しかし、ユン・セリが輸血に協力したことによって命が救われたこと、そして、彼女の献身的な看病があったことを知り、ようやく自分の気持ちに気がつく。

そして、病院でのキス。

ここが最大の感情転換点で、リ・ジョンヒョクのユン・セリへの感情は急速に高まり、そのまま、ラストまで駆け抜けることになる。


前述のように、リ・ジョンヒョクはセリの生命の危機、または予期せぬ出来事があった時に感情が一気に高まる。一方で自ら韓国へ侵入した時、またはユン・セリに会いにスイスを訪ねた時は、彼女に会えることは彼にとって想定内なので、感情は高水準ではあるが安定的といった感じ。


ちなみに、独断と偏見による「ユン・セリのリ・ジョンヒョクに対する感情の動き」を前出のグラフに重ねたのがこちら。

りじょんひょく&ゆんせり.002


緑の線がユン・セリ。
こちらは出会いから順当に気持ちが盛り上がり、リ・ジョンヒョクの生命の危機で感情の振れは最高潮に達する。その後は、予想だにしなかった韓国での再会、そしてリ・ジョンヒョクが北へ送還される時を除き、感情の動きは高水準ながらも安定的に落ち着いている。

恋に奥手なリ・ジョンヒョクが自分の気持ちに気づくまでに時間を要した一方で、ユン・セリはかなり早い段階からリ・ジョンヒョクへの想いを自覚していた。その分彼女の感情の方が安定的だったのではないだろうか。
逆に、自分の気持ちに気付いてからのリ・ジョンヒョクの感情の盛り上がり、つまりは行動力と一途さは、それまでそっけなかった分、視聴者には情熱的に映る。


そんなリ・ジョンヒョクは、「たとえ二人が二度と会えないとしても、それを悲観するのではなく、そして孤独にならず、前を向いて生きて欲しい」と、心からユン・セリの幸せを願う。
そのためには自分を忘れてもいいとまで言う。いつも君を想っているとも。

この一途さに視聴者女子はまいってしまうのだ。


今回のようにリ・ジョンヒョクの感情の動きに焦点を当てて鑑賞すると、彼のユン・セリに対する情熱をジワジワと体感でき、いままでとはまた別の楽しみ方ができた。


3. 「リ・ジョンヒョク」という癒し

リ・ジョンヒョクと出会って早半年。彼への想いを紛らすために、あるいは別の刺激を求めて、他の韓国ドラマの「ステキ登場人物」との出会いを重ねたのは前述のとおり。

実際のところ、韓国ドラマの旅は素晴らしく、感動して涙したり、力をもらったり、暖かい気持ちになったりもした。

なので、「そろそろリ・ジョンヒョクへの想いも落ち着いたかな」と思い「愛の不時着」を再観したものの、再び会ってしまえば「やっぱりあなたが一番ステキ」になってしまう。

ただ、リ・ジョンヒョク熱は随分沈静化され、「会えるだけで幸せ」と言う域までようやくたどり着いた。

いずれにしても、実在しない人物に惚れている私。
どうにか自分の気持ちを落ち着かせねばと出来る限りの手を打った甲斐あり、そしてこれが一番大きいのだろうけど、時間の経過によって心の平静を取り戻した感じ。


ところで、男の恋は別名保存、女の恋は上書き保存と言うけれど(実際、そうだと思うけど)、リ・ジョンヒョクに関しては上書きはできない。絶対的に別名保存。

私の「ときめき」を呼び覚まし、心を奪い、幸せな気持ちを味あわせてくれたリ・ジョンヒョクは心の奥底にずっとしまっておきたいのだ。


ちなみに、今まで好きなアイドルや俳優は人並みにいたけれど、心奪われる程の「熱狂的なファン」になったことは一度もなかった。実際に、追っかけもどきの友人を冷ややかな目で見ていたし。

でも、今ならその気持ちがわからないでもない。

きっと、その友人も「ときめき」を呼び覚まされてしまったのだ。

とはいえ、基本的に私は現実的な人間で、自分の手の届かない人に情熱を注ぐのは時間の無駄と思うタイプ。

そんな私をこんなにも「乙女」にしてくれるリ・ジョンヒョク、そして「愛の不時着」というドラマは本当に尊い。作品を観ることで、自分の感情がこれほどまでに揺さぶられることがあるなんて思いもしなかった。なので一層そう感じる。



ヒョンビン演じるリ・ジョンヒョク。
これからも時々思い出して、会いに行って(「愛の不時着」を観て)幸せな気分に浸りたい。彼は今でも私を幸せな気分にする力を持っている。
そして、この幸せな気分は「癒し」と同義なのだと思う。

私と同じように、理想的な男性である「リ・ジョンヒョク」に癒されている人は少なくないのではないかな。

そういう意味で「愛の不時着」は本当に素晴らしい。
また、このようなコンテンツを制作する意義は、世の女性たちの為にも十分過ぎるほどあると思っている。


何はともあれ、私のリ・ジョンヒョクへの想いは約半年経って熟成しつつある。
「ときめき」「胸焦がす想い」の時期を過ぎ、今は落ち着いた気持ちでリ・ジョンヒョクに会いに行くことができる。

ステキな人(たとえそれが架空の人物だとしても)に出会えたこと、彼に感情をかき乱されたこと、そして彼によって幸せや癒しがもたらされたことは、とてもヨキ経験だった。
と、もう恋は終ったみたいな書きっぷりになっているけど、寂しくなったらきっとまた彼に会いに行くし。なんと言っても私の癒しなんだから。

ともあれ、明日からまた自分の人生を頑張ろう。z

トップ画像:tvN「愛の不時着」公式サイトより引用
http://program.tving.com/tvn/cloy

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