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石井細明朝体ニュースタイルかなの誕生について
■はじめに現在広く知れわたっている石井細明朝体ニュースタイルかなは、1951年の細明朝体完成当初、別のデザインのかなでした。それは完成数年前に改良された教科書楷書体(旧教科書体)に非常に大きく影響を受けたものでしたが、そこからどのようにニュースタイルかなに発展していったか、当時の時代背景を考えながら記事にしていきたいと思います。
■戦後の細明朝体の誕生まず、細明朝体が誕生した経緯ですが、時代は
石井太ゴシック体の変遷をたどる
■はじめに石井太ゴシック体は写真植字機が登場して間もない1932年から現在まで長きにわたり改良を重ねながら最も長く利用されてきたゴシック体です。
その人気は現在でも絶大ですが、その登場当時から現在のかたちに至るまでの改良過程や時代背景などについて記載された資料はほとんどありません。
この記事では石井太ゴシック体の仮名に注目し、その改良や時代背景について1960年頃まで追っていきたいと思います。
黛チャイムの考察と再現
■はじめに
黛チャイムとは、昭和43年黛敏郎氏によって作曲された0系新幹線車内チャイムです。昭和45年の日本万国博覧会を間近に控え「新幹線に合うスピード感ある未来の曲を」という理由で作曲されましたが、前衛過ぎたため乗客には不評で、わずか数年で四打点音チャイムに変わりました。
あまりにも短い期間でしか使用されなかったため、そのチャイム音を聞ける音楽メディア(音源)が不明でかつて「幻のチャイム」ともい