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自粛後のディスタンス

自粛宣言が解除されても不安は尽きぬ中ひとつふと気になったことがある。

それは


関東のパーソナルスペース問題


以前からなんとなく思っていたことだが
自粛が明けたここからどうなっていくのか気になってきた。


私は九州出身で
まあ田舎者である。


偏見もあるかもしれないが
関東の人たちは田舎より距離感が近い気がしている。


男女の。


第三者、他者に対する距離というのは

田舎よりかなりとっている。


ご近所付き合いなんてのはほぼ皆無だろうし。


賃貸契約のアパートマンションでお隣さんに
「これ、実家の母から送られてきたお野菜なんですけどよかったらどうぞ!」
は完全に創作で、関東に出てきて見たことも聞いたこともない。


逆に田舎ではご近所付き合いはかなり重要で日常茶飯事。


男女の話に戻す。

男女でみてみると
公衆の面前でイチャイチャするカップルなんて

高校生あたりの若気の至りみたいな学生の代名詞ともいえる状態で、いい大人にもなると人前でそんなんみっともないという部分がある気がする。


九州男児と聞くと亭主関白、頑固者
といった言葉と結びつけられがちだが


「俺の前を歩くな、黙って俺についてこい」


とまでは言わずともそんな考え方を持っている人もいるっちゃいる。
その表れが行動に出ているのかもしれない。



関東の男女は近い。


もう、それはそれは密着して


手なんかガンガン繋いで


めっちゃハグしてめっちゃキスする。


「欧米か!」の嵐。


いちいちツッコんでいたら追いつかない。


それもいい歳したオッサンやオバはんまで、


この世の中心は私たち


と言わんばかりに心で愛を叫んでいる様子が見受けられる。


最初はビックリした。


なんでこんなにイチャイチャしてんのか。


何かの病気集団催眠フラッシュモブ的なやつか。


非常にドギマギしたのをよく覚えている。


今考えると、他人の目が気にならない都会ならではの現象なんだと腑に落ちないことはない。


今ここですれ違った奴とは今後の人生において関わることはないだろう。


人で溢れているけれど、二度と会うことはない人混みの一部になっているだけ。


それは誰もいない二人だけの空間と同義。


なるほど一理あるかもしれない。


とはいえ、気になって仕方がないのが


改札前の男女の攻防


これだけはもう気になる。


ウィズコロナ、アフターコロナ
この時代で
一体今後、あの光景はどうなっていくのか。


恋人同士なのか、一夜限りなのか。


はたしてどのような関係の男女なのか毎度考えるのも一興のファイト。


終電間際、粘る男とつっぱねる女。


泣き崩れる女と遠い目をする男。


熱い抱擁、情熱的な口づけ。


去り際の笑顔、振り返り様の真顔。


瞬時に鳴らすLINE電話、他の男に囁く猫撫で声。


ソーシャルディスタンスというパワーワードで
全ては無に帰すのだろうか。


自粛明けの楽しみである。

お心遣いに感謝です。今後も励んでいきます!