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とりあえず見えないところにしまっておく

ふとした瞬間に、昔の嫌な出来事が思い出されては、そのことについてあれこれずっと考えてしまう。

夢で出てきたりすることも稀にあって、朝一番から嫌な気持ちになってしまうこともある。まあ、朝ごはん食べたり、朝のニュースを見ているうちに忘れてしまうから、別に困ってはいないのだけれど。

「時間が一番の薬」って言うように、辛い記憶も時間が経てばだんだんと薄れていく。思い出してしまう頻度も減ってくるし、痛みも和らいでくる。

それでも、世の中には全然忘れられずに、ずっと抱え込んでしまう人がいて、そういうのをきっとトラウマと呼ぶのだろう。

『ぼくらの中の「トラウマ」―いたみを癒すということ』という本を読んだ。

そこに少し心が軽くなる方法があったのでここに載せる。

トラウマは、忘れようとしても、関係なくフラッシュバックしてきて、思い出しやすいもの。だから、そのことについて何度も考えてしまいやすい。「何とかしよう」と思っても、何とかしようがない。

そんな時は、思い出されたトラウマを、考えるのでも、解決するのでもなく、とりあえず、見えないところにしまっておく。

心の中の整理箱やタンスをイメージし、繰り返し思い浮かぶトラウマを、その中にしまうようにしてみる。
(一部省略)

いちど過去の嫌な記憶を思い出すと、しばらくウジウジと考えてしまう。

それは自分の心を自分で苦しめる行為だから、意識的に断ち切ることが必要だ。でも、考えないようにしても、なかなかうまく思考を停止させることができない。

そんな時に大事になってくるのが、
「とりあえず見えないところにしまっておく」というイメージを持つこと。

イメージすることで、自分の気持ちや考えを整理しやすくなる。

一度や二度で止めてしまうのはではなく、思い出してしまうたびに、このことを繰り返してみる。

過ぎ去ったことはもうどうしようもない。過去に戻ってなかったことにすることもできない。

だから、そのことについての認識を変えたり、自分の気持ちを整理することでしか、解決する方法はないと思う。

でも、向き合い続けるのはすごく難しい。むしろ、あなたは十分に苦しんでいるのだから、これ以上向き合わなくてもいい。

無理して向き合い続けるのではなく、気持ちを穏やかにしていく方法を考えたり、実践していった方がいいはずだ。

自分の辛い経験を人に話すことで、気持ちを軽くすることもできるけど、話過ぎないように注意することも必要と本書に書いてある。

自分の傷というのは、やっぱりその人だけにものだから、なかなか他人からは理解されないもの。

だから、無理に理解を求めようとしたりすることで、余計に自分の傷口を開いてしまうこともある。

本当に信頼できる人に、ただ話を聞いてもらうというくらいの心がけが大事なのかもしれない。

共感やアドバイスは無理に他人からもらわなくてもいい。

心の傷は身体の傷と同じように、時間が経つことで回復していく。

だから、急いで解決しようとしないで、ゆっくりでいいから自分を大切にしていくこと。

今日はそんな話。









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