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大人の学級通信

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学級通信で子どもたちに伝えたことを、あとがきを添えて大人向けにリアレンジ。
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記事一覧

毎日を大切に生きること

 列島がオリンピックに沸いています。テレビ中継を前に、柔道では審判かのように「いっぽーん…

誰かを攻撃したいという気持ち

 「卒業文集最後の二行」といういじめを主題にした道徳教材があります。主人公の私は人を見た…

あなたの命は誰のもの

 先週、道徳の時間に「あなたの命は誰のもの」という教材を扱った。 一言でいえば、臓器移植…

ふるさとを失いたくない―2つの新聞

 地球上のどこにいても、昼と夜の長さが同じ日。世界中で春を迎える喜びの日。自然をたたえ、…

「才能」か「努力」か論争にケリをつけようじゃないか

 7月は文月と言いますが、文披月(ふみひろげづき)とも呼ばれます。こんな暑さの中、文を広…

才能があるから生きていくんじゃない。そんなものあったって、なくたって生きていくん…

 初夏の陽気と空から滴る雫が肌にじっとりと纏わりつく梅雨。辞書を手にとってみると、小雨、…

挑戦し続ける三日坊主は強い

 三日坊主。誰もが一度は(あるいは何度も)体験したことがあるのではないだろうか。ちなみに私は、高校生になったとき「毎日お弁当を自分で作る」と得意顔で家族に宣言したものの、1日で力尽きた。一日坊主どころか、丸坊主にして反省すべきである。  「三日坊主」という言葉には、ネガティブな印象があるが、この言葉を「七転び八起き」と掛け合わせると、実は三日坊主というのはなかなかにポジティブなのかもしれないのであることに気が付いた。とりあえず、聞いてほしい。 報われないかもしれぬところで、

1じゃ、だめなんだ

1+1=2、1×1=1。誰にでもわかる簡単な答え。だけど、この2つの式は、時にあなたに大…

花残月に贈る、小さな種を

 4月、花残月(はなのこりづき)。桜が散り始め、残りわずかな淡い色をまとった花と新緑の小…

花と子どもはおんなじ

「花と子どもはおんなじ」。子どもが花のように愛おしい存在である、ということではないのです…

世界は白でも黒でもないのだから

 花々が色づきだす3月、花見月に突如訪れる春の嵐。雷鳴轟き、大粒の雨が視界を曇らせるほど…

梅見月に香る風に酔いしれて、あなたへ

 2月。陽射し柔らかく、風が優雅な香りを連れてくる「梅見月」。「梅は百花(ひゃっか)の魁…

井の中の蛙、大海原を知らず。されど世界を知りたいと願う。

 「リフレーミング」という言葉を聞いたことはあるだろうか。「リフレーミング」とは、物事に…

いつかは、ファーストペンギン

「ファーストペンギン」という言葉を聞いたことがあるだろうか。ペンギンは基本的に群れで生活する。その中で、魚を獲るために1番最初に海に飛び込むことのできる、勇敢なペンギンのことを「ファーストペンギン」と呼ぶのだそうだ。  海にはペンギンの敵となるシャチやオットセイなどの肉食獣が待ち構えているかもしれない。しかし、厳しい環境の中で、ペンギンだって海に潜って魚を獲らなければ生きていくことはできない。そうした恐怖や迷いの中で、勇気をもって海の中へ飛び込んでいくことができるのが「ファー