『プチクリ』という本を読んで働きづらさの正体が何なのかがわかった話。
『プチクリ』という本を読みました。
これを読んで、働きづらさの正体と、
私が正社員の看護師を辞め、フリーランスでいくつかの現場で働き始めて感じている、快適さの理由について気づいたことがあるので、
今日はそのお話です。
これは、本業をしながら発信業などのクリエーターを目指す人はもちろん、
本業の仕事の働き難さを抱える人にも、ヒントになるのではないかと思います。
プロは目指さなくていい
この本はクリエーター業を志すときに、プロを目指さなくても、
むしろ趣味に毛が生えたような範囲で少しの報酬を得ながら、
クリエーターを目指す方が、楽しくクリエーターをすることができますよ、
という発想の転換を促した本。
私はそんな風にこの本を理解しました。
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考えてみれば、そうですよね。
作家や映画監督、脚本家。
プロならば一度売れたとしても、次回作でも常に結果を求められ、
コケることは許されない。辞めることもできない。
一度始めたらやり続けないといけない。
他のことはやる暇もない。好きな作品作りだけでなく、
プロとして嫌な仕事もなんでもやらなくてはいけない。
プロとはそういう厳しい世界です。
だから、その覚悟と才能と根性がないほとんど多くの人間は、
「プチ」クリエーターを目指せばいい。
むしろ、今はそれが時代的にも可能になってきている。
時代がそうなってきている。
その世界で頂点など目指さなくてもいい。
楽しい!と感じる範囲内で、作品作りをしていく。
一つだけでなくてもいい。
あれこれといくつか趣味があれば、
それをいくつもやってもいい。
それが「プチクリ」の世界。
私もそんな考えに後押しされて、
ど素人ながら、今、子猫動画を中心に動画クリエーターを楽しんでいます。
働きづらさの正体も「プロ=それしかできない」ことなんじゃないか?
そこでもう一つ気づいたことは、クリエーターに限らず、多くの働きづらさの正体も、「プロを目指さなくてはいけない」ことにあるんじゃないか?と思いました。
正社員で毎日フルタイム、同じ仕事、同じ職場、同じ人間関係。
ずっと働くだけでなく、常に評価され、常に上昇することを求められる。
同じ場所にいることが許されず、もっともっとを求められる。
私はそれがいやで正社員の看護師を辞め、今はパートや派遣の仕事と単発のバイトをかけもちして、日替わりで別の現場で働いています。
そうしたら、人間関係で悩むこともなくなったし、日替わり違う仕事なので、毎日同じ仕事でうんざり、ということもなくなりました。
評価を気にすることもなくなったので、上司の顔色をみながら仕事をすることもなくなったし、会社の駒にならずに気ままに働き、看護師として、目の前の対象者のことを優先して働けるようになったので、精神衛生上もとても清々しいと思えることが増えました。
もちろん、上昇志向があり、その道をもっともっと極めたい人、管理職をっ目指している人にとっては、この考え方はマッチしません。
でも、毎日同じ仕事をすることに苦痛を感じている人にとっては、
それを週5だったものを週1にして、それ以外はまた別の仕事をしたら、
ラクかも?
という考え方もあると思うのです。
私はたまたま看護師で、日替わり別の仕事を看護師としてやっているけれど、まったく別の仕事をダブルワークすることだってできる。
福利厚生などなく、収入は減るかもしれないけれど、その方が人生の主導権を会社から、自分へ引き寄せることができると思います。
私はそういう意味ではどの職場に行っても、ちょっとしたお手伝い看護師。
いつまでたっても「プチナース」。それでいいんです。
その職場で何か評価を得たいと思っているわけじゃないんで。
家計を支えられる収入が得られればそれでいい。
でも、そんな中でもやりがいも得られる。プチナース、考え方によっては、
いい仕事です。
自分はプロ、その道を究める世界が向いているのか、
プチクリであちこちいろんなことをやってみるのが楽しいのか。
プロをしながら、別の分野ではプチクリ、でもいいわけです。
選択肢を増やす、視野を広げる、人生の楽しみを増やす、稼ぐ可能性を広げる、そういった可能性を、いくつになっても挑戦し続ける方が、
心身の健康にもよさそうだな、と感じています。