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小川糸さんの『ペンギンと暮らす』を読んでいまの日常を慈しめるようになった話。

なんだか目先の現実に翻弄されて、余裕がなくなっていたある日、
自転車での通勤時間のおともに、
アマゾンオーディブルで小川糸さんの
『ペンギンと暮らす』を耳読した。

まず、ペンギンと暮らす、というインパクトのあるタイトルにくぎ付けだったし、
ペンギンと暮らしたいけど、都会でペンギンと暮らすのはムリだから、
夫をペンギンと思うようにした、というくだりで、
完全に心をつかまれてしまった。

私も小学生の頃は、異常なペンギン好きで、
ペンギンのぬいぐるみばかりを集めていたことがある。

そんなこともあり、小川糸さんにはなにか、
感性が自分と似ている感じがあるなあ、と思うところがあった。

***
小川糸さんの日常からは、
1回1回の食事や人とのつながりなど、
なにげない日常を大事に丁寧に生活している感じが伝わってきて、
「ああ、本当にこんな感性で生活するのはすてきだな」
とじんわりした気持ちになった。

そして『ペンギンと暮らす』のエッセイの中で、
「ふつうがいい、ふつうが一番」という話がでてきて、
そうか、ふつうでいいんだな、
なんで私はいつも、なにかいまの場所から少しでも上を上を
目指そうとして苦しくなってたんだろう、
と思って、固まっていた心が溶けだしてふっと、
自分を解放してあげられた。

「日常をもっと大切にしよう。」
そう思った。
家族に作る食事、家を片付けること、そうじ、
身に着けるもの、普段の生活で出会う人々。
子どもとの時間。

とるにたらない「ふつう」の日常だけれど、
それを慈しむ心を育てていきたいな、と思った。

そう思ったら、うまくいかない現実も、
「それはそれでそのまま受け入れればいいじゃない」
と心が軽くなった。

***
そんなわけで、私も自分の日常をもっと宝物にしたくて、
子どもとの日常を『シマエナガと暮らす』と題して日記にしていくことにしました。


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