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photographer / Yamaguchi , JPN / 本と音楽と写真 / …

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photographer / Yamaguchi , JPN / 本と音楽と写真 / あと1cm伸びれば150cmなのに。

最近の記事

写真展をしてみたい

写真を発表する場はいろいろあって 昨年からtumblrやTwitterやInstagramをはじめてはみたけれど いまいちばん心惹かれるのは写真展。 ちょこちょこと出かけられる範囲で いろいろな方の写真展にお邪魔してみたけれど やっぱり画面上のみで写真をみるのと、プリントされて考えられた末に配置された写真たちをみるのとでは、伝わるものがまったく違う。 その場に満ちた、彼らの熱に圧倒されるのだ。 わたしもそんな風に、写真で想いを伝えられる場を一度体験してみたいなぁ とここ一

    • さよならの季節

      3月はさよならの季節だ。 何もかもが別れを告げてゆく。 厳しい寒さも 柔らかな午後のひだまりも 白く湯気のたちのぼるソイラテの甘みも くの字に列をなして飛ぶ鳥の群れも 心地いいまどろみを連れてくる羽毛布団も 音と色の全てを奪った雪景色も そうしてやってきた春の気配さえも さようならと軽やかな足取りで別れを告げてゆくのだ。

      • 2016.03.11

        • 陽の光は3月の色

          陽の光には色があって、3月の陽の光の色がわたしはいっとうすきだ。 写真を撮っている人に言うと、色温度の話でしょ?っていわれてしまうけれど そうではなくて、なんと表現したらいいのかむずかしい。 けれど、季節ごとの花々のように、人々の性格のように、 陽の光も様々な色を帯びているようにわたしは思う。 はじめてそれを意識したのは中学を卒業した時の春休みで 春の陽気に誘われて、あてもなく近所をぶらぶらと散歩をしていたのだけれど 畦道にさいたホトケノザや、ガレージで昼寝している犬や

        写真展をしてみたい

          梅ふふむ

          梅の花がつぼむのを 梅ふふむ と言うらしい。 日本語ってすてきだ。

          梅ふふむ

          そうだ、山に登ろう。3

          さて、山に登ろう!ということで、 リフトに乗って数分。 途中で勾配がきつくなる。 わ、わたしは落ちてもいいけど カメラだけは死守せねば…!! とカメラをがっちり抱っこしている間に、リフト降り場に到着。 たまにクマがでるらしいのでお気をつけて。 ここからは、道なりに山を登っていくわけですが 何を目指すかというと、 山の上に、津和野城跡(出丸と本丸)があるんですね。 木漏れ日を浴びながら、歩くこと20分。 本丸のある、津和野城山公園に到着します。 お供のminolta

          そうだ、山に登ろう。3

          そうだ、山に登ろう。2

          階段をずんずんと登って行き、鳥居の隙間から見える街並みがだんだんと遠く小さくなってくる。 平日に訪れたこともあり、人気はあまりなくて、 孤独だなぁ、なんでわたし今一人で階段登ってるんだ、と思えてくる。 そのタイミングで 降りてきたカップルとすれ違い 一層さみしくなる。 と、いよいよ息が切れた頃に、太鼓谷稲成神社に到着。 わたしはたくさんの鳥居をくぐりたかったので、山裾から歩いて登りましたが、車でも登れます。 でも歩いて15分弱くらいだし、そんなに勾配もきつくない

          そうだ、山に登ろう。2

          そうだ、山に登ろう。1

          昨年の11月の早起きしたある朝、唐突に思った。 山に登りたい。 思ったはいいけれど、ほぼほぼインドアで体力のかけらもないわたしなので、登れそうな山など知っているはずもなく。 思いついたのが、お隣の県である島根の津和野だった。 うん、津和野いいよね、太鼓谷稲成もお参りしたかったし、リフトで途中まで山登れるし、なにより源氏巻たべたい。 なにより源氏巻たべたい。 そんな感じで、単身津和野へと向かった。 津和野といえば、丸々太った鯉。 流れにさからう4匹。 昨年は紅葉が

          そうだ、山に登ろう。1

          夕焼けの色は赤じゃない

          あれはたしか小学校の高学年のころで、弟がインフルエンザかなにかで入院したときの、お見舞いの帰りだったように思う。 父とわたしで、当時その病院のちかくにあった書店に立ち寄り、わたしはなにか1冊買ってもらえるというので、棚に並ぶ色とりどりの本たちを物色していた。 本当のところ、集めていた漫画の続刊が欲しかったのだけれど、宿題をやってない身としては強く出られなかったので、ほかの手ごろな本を探していたのだ。 そのとき目に止まった本が、北村薫さんの「ターン」という小説だった。 わ

          夕焼けの色は赤じゃない

          身近なひとと過ごすということ

          今年の年始は、2年ぶりに実家で過ごした。 特になにをしたというわけではなく、ただただ晴れた空を見ながら、暖房のよく効いた家のなかで、わたしのつくったおせちを食べてもらいながら家族と過ごしただけなのだけれど この2年ほどは仕事が忙しかったので、年始だけではなく、ほとんど実家に立ち寄ることがなかったものだから、こんなにのんびりしていいものかと軽い罪悪感さえ覚えた。 忙しいことは、いいことだとよく言うし、わたしも仕事が忙しいのは、確かに疲れるけれど、そのぶん充実感もあって嫌

          身近なひとと過ごすということ

          赤いプラスチックのカメラ

          カメラをはじめてからよく聞かれることのひとつは、写真を撮り始めたきっかけで、いろんな方にかいつまんでお話しているのだけれど カメラを好きになったきっかけはまた別にあって、これはまだ誰にも話したことがない。 それは、もうずっとずっと前の、わたしがまだ小学校に上がる前の話で わたしはそのころは一般的な、出かけた時や、何かの記念の時に親に撮ってもらうことがあるくらいのこどもだった。 ある時、小学校に上がるにあたって、わたしは両親と家具屋に学習机を見に行った。 そのとき両親が選ん

          赤いプラスチックのカメラ

          mini. / note

          昨年の秋から、instagramやtumblr,twitterで写真を発信してきたのですが、冬あたりから文章も発信していきたいなと考えていまして、この度noteを使わせていただこうと思いました。  発信というとなんだかおおげさな気がするのだけど、想いを形にのこしたかったんですね。  少しずつですが、写真と、写真への想いを伝えていけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。                                 mini.

          mini. / note