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「好き」だという気持ちの魔法

※熟成下書きを思い切って公開!!
※カバー写真の詩は石川浩司さんの双葉社から出版されている「たま」という船に乗っていたという本のあとがきに掲載されているラザニアという詩です。


2022年11月26日に吉祥寺のMANDA-LA2で行われたよしこストンペアと石川浩司さん、みちしたかつみさんのライブを配信期限内いっぱいに見返して、石川浩司さんの素晴らしさを言葉にしたnote書いた。

配信ライブを観て感じたものを言葉にしたかった。すぐには言葉にできなかった。この感じ、この感覚は? と何度も見返しながら反芻してやっと言葉になった。とにかく感じたものを放ちたかったのだ。私の中で生まれた想いのマグマが噴出したのを止められないように書いたもの。書いて満足した。「私が感じたものはコレだ!」と、ただそれだけだった。

私のnoteは、さほど人に読まれていない。卑屈になって言ってる訳ではなくて、バズることとは無縁で構わないと思ってる。だけど時折「峰子さんのnoteを読むのを励みにしてる」「文章を読んで会って話したくなった」「まとめて本にできたらいいのに!」と言ってくれる方がいる。素直に嬉しい。私はバズることなどと一ミリも考えずに、ただただ私から湧いた想いとか、感じたものを言葉にしてみたいとか、そういう衝動のみで文章書いている。人の為とかまったく考えてない。どこまでも自分の喜びの為に書いている。自分がウハウハ喜んで書いているものを、どこかの誰かが喜んで読んでくれていたらいいなーという感覚だし、自分が感じたものを書きやすい形で世に出していけるnoteというプラットフォームに感謝している。

そんないつもの軽い気持ちで何となくTwitterにツイートした。

ツイートしてから5分後、とんでもないことが起こる。

ツイートして5分で告白が完了してしもうた。いや、あの、本人に告白しようとした訳じゃなくて、気づかれるつもりもなく、こっそり「好きだー」とつぶやいてみたつもりが5分でキャッチされ、「ありがと。」って言われてリツイートされてた…。

あわわ。人間って本当に「あわわ」って言うんだなぁと自分につっこんだ。
「とほほ」と同じくらい言わなそうな言葉なのに出るものなのね。石川さんにお礼のリプライを送り、ひとまず寝た。

すると翌日にまたとんでもねえことが起きていた。

よしこストンペアのイシダストンさんに届いていた。そんな「君に届け」っって感じで書いてなかったのに届いてしもうた。感謝しかない。ありがてぇ、ありがてぇ。ありがてぇけどちょっと恥ずかしい。でもありがてぇ。

するとさらに翌日、こんなことが起きてた。

石川浩司さん原作の【「たま」という船に乗っていた】の漫画の編集者さんがリツイートしてくださり、漫画を描かれた原田高夕己さんがコメントをくださった。

「いったい何が起きてるんだ」

石川浩司さんに読んでほしい!とか、【「たま」という船に乗っていた】の関係者の皆さんに読んでほしい!とか、まったく思ってなくて、ただ私からマグマのように湧き上がった「好きだー!!!」という気持ちを言葉にして放ってみただけなのだ。届いてほしいという願いも特になく、ただただ私から溢れた「好き」という気持ちが波のように届くとは。

そしてこの現象と喜びを小川賀子ちゃんにお伝えすると、とても喜んでくれて紹介したいと言ってくれた。

何だろう。この幸せの循環は。どうなってるんだろう。ただただ「好き」って気持ちが溢れた文章を書いただけやで? 何でこんなにも喜びが喜びを生むような、ひとつの「好き」という喜びの一石から、好きと喜びのウエーブが響き合うのか。

何かすごく文章を書いていてよかったと思った。20代の頃、文章を書くのが好きだからライターになりたいと思って挑戦したことがある。その時の私は今よりずっと世間知らずで自分に甘く、依存心も強かったと思う。ライターでやりたかったのは、華々しいスポットライトが浴びてなくても、本当に素晴らしいものや面白いものを純粋に作ってる人がいる。そういう人に光を当てるような文章を書きたいということだった。しかし編集プロダクションに入った際に、その会社の社長から「お前みたいなどこの誰かわからない奴がオススメするものに誰が興味あるんだよ!」と言われた。その他にも、言葉として書くには気が引けるようなパワハラ祭りで、最終的に私は何度かのストレス性急性胃腸炎を経て辞職を伝えると、散々ケチョンケチョンに罵倒された上に「ひとつも役に立たないお前みたいなんを雇って、こっちが金もらいたいくらいだよ! ここ辞めた後にお前がうちで働いてたことを一切外部に話すんじゃないぞ!」と脅され、給料は未払いになった。未払いでも辞められることに安堵した。だけどその後しばらくは情緒不安定になり、心療内科に通った。

そんなこともあった私が、石川浩司さんの良さ、素晴らしさを書いたことで、ご本人にも、一緒にライブをしたよしこストンペアにも、(「たま」という船に乗っていた)の編集者さんと漫画家さんにも喜んでもらえた。たくさんの人には届かなくても、20代の私がライターを目指していた時に願っていた「華々しいスポットライトが浴びてなくても、本当に素晴らしいものや面白いものを純粋に作ってる人がいる。そういう人に光を当てるような文章を書きたい」という夢を叶えていた。それが本当に本当に嬉しかった。文章を書くことを諦めなかった私に「ありがとう」って言いたい。不毛な時代のようで、その頃があったからこその喜びでもあるし、その頃の私も力になっていたんだ。

もう何も恐れずに自分の好きに忠実になろう。好きを溢れさせて出しまくることが、きっと自分も周りも幸せになる気がした。



下書きを書いてから10ヶ月が過ぎ、私はオリジナル曲が何曲か出来た。

この下書きを書いた頃、文中に出てくるライブを観て、「石川浩司さんや小川賀子ちゃんみたいに素直に自分から溢れるものを歌にしてみたい! 私もそんな風に歌いたい!」と思っていた。

気づけば、そんな歌ができてきて、とても小さいけど11月2日に自分のオリジナルソングを全出しして歌い切るライブを自主企画した。振り返ってみると、すごいもんだな。

(10月30日 追記)
このnoteをTwitterに投稿して5分後、またしても石川浩司さんがリツイートしてくれていた(今はXやしポストって言うやろうけど慣れへんからこのまま)

石川さん、どうなってるの?

また双葉社の【「たま」という船に乗っていた】担当編集者の平田さんもリツイートしてくださり、また石川浩司さんの良さをふたりで熱く語り合いました。

何の見返りも期待せずに、「めっちゃいい!」「好き」という想いを溢れさせて、ダダ漏れにしながら文章を書くことが私の仕事になるといいな!

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