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Week 3-2 全ての感情を歓迎する

​人間という存在は、みなゲストハウス
毎朝、新しい客がやって来る
喜び、憂鬱、卑しさ、そして一瞬の気づきも
思いがけない訪問者としてやって来る
訪れるものすべてを歓迎し、もてなしなさい
たとえ、それが悲しみの一団だとしても
できるかぎり立派なもてなしをしなさい
たとえ、それが家具のない家を荒々しく駆け抜けたとしても
もしかすると訪問者は、あなたの気分を一新し
新しい喜びが入って来られるようにしているのかもしれない
暗い気持ちや、ごまかし、ときには悪意がやって来ても
扉のところで笑いながら出迎え、中へと招き入れなさい
どんなものがやって来ても、感謝しなさい
どれも、はるか彼方から案内人として
あなたの人生へと、送られてきたのだから
                                                         〜ジャラール・ウッディーン・ルーミー〜

ジャラール・ウッディーン・ルーミーはペルシャ語文学史上最大の神秘主義詩人といわれる人ですが、この詩で、ルーミーはマインドフルな気づきをもって感情を「楽しむこと」を詠っているといえます。

それは、例え困難な感情であっても、自分自身についてのより深い理解へとつながる可能性があるということです。

私たちは人それぞれ感情の経験の仕方や、表現方法は異なりますが、たとえ感情のスタイルが違っていたとしても、経験としての人生は、感情に大きく左右されるという点において皆共通しています。

一旦感情のパターンに注意を向けるようになると、自分自身について非常に多くのことを学ぶことになります。

人間はポジティブな経験よりネガティブな経験に焦点が合いやすいという強い傾向がある。
次の傾向としては、ムードがネガティブな時、物事が異なる状況であって欲しいと望む。時として非常に強くそう望むことがある。

一方、大方気分が良い時、またはポジティブな時にはその事にさほど気づいてはいません。もちろん、これが絶対にあてはまるとはいえませんが、もし、少しでも「そうかも」という節がれば、感情の全ての領域、ポジティブ、ネガティブ、ニュートラルな感情にマインドフルになってみてください。

その時に、感情に良し悪しをつけたり、いかにしたら状況が違っていたかという分析をしたりしないようにして、感情をただキャッチしてみてください。


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