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Week 4-3 感謝の日記

意識的に感謝の気持ちを醸成する方法として、「感謝の日記」があります。

その日、寝る前に、「感謝することを3つ」日記に記していく。

ただれだけの、シンプルなものです。

「お客さんから、美味しいと言ってもらえた。」
「締め切り直近の仕事が終わった。」
「困っているところ手伝ってもらった。」
というような事柄から、
「長年の懸案だった、商談がまとまった。」
「子供を授かった。」
などという大きな事柄まで、様々だと思います。

しかし、日々の生活で「感謝」を探すことが難しいという人もいます。

おそらく、その原因として、「感謝」という言葉に、「ありがとう」という前向きな感情を伴うことが前提として含まれているからかもしれません。

同じ事柄でも、「ありがたい」「良かった」、、などポジティブな感情が生まれるかどうかは、人によっても、その時の状況によっても異なります。

そこで、一つ提案として、ちょっと得したこと、少し前に進んだことなど「小さなラッキー(幸運)」を書き出すようにしてみて下さい。

「原稿を10ページ書き進めた」
「商品が、少し安く買えた」
「読みたかった本を貸してもらった」

などで良いのです。

 
感謝のプラクティスは、私たちの生活の質に大きく作用することが明らかになっています。

カリフォルニア州立大学デイビス校の研究グループの比較研究で、次のような結果が挙げられています。

一つのグループには、毎週感謝の日記をつけさせ、もう一つのグループには困難やニュートラルな出来事に関して日記をつけさせたところ、

感謝のグループで、より高い幸福感が感じられ、健康面での症状が軽減、生活全般に概ね良い感じ方をしており、将来の見通しに関してもより前向きだったということです。
 
自己実現と感謝の関連についても同じような実験が行われています。

感謝の日記をつけた参加者は、そうでない参加者に比べ、自己実現(学問、人間関係、健康関連)の目標に対してより前向きな進歩が見られるということです。
 

<参照>
Fredrickson, B.L. (2000). Cultivating Positive Emotions to Optimize Health and Well-Being. Prevention and Treatment, 3. [Article]
 
Emmons, R.A., & McCullough, M.E. (2003). Counting blessings versus burdens: Experimental studies of gratitude and subjective well-being. Journal of Personality and Social Psychology, 84, 377-389. [Summary]


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