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Week 3-7 刺激と反応

強い感情をうまくやり過ごすのは難しいことです。

「怒り」などの強い感情を経験している、まさにその時には、自分に身についた、いつもの反応のパターンに陥りやすいものです。

例えば、「激しく仕返しをする」「引きこもる」「我慢する」などの行動が考えられるでしょう。

このような状況下での反応は、瞬時に、また、無意識のうちに起こるため、後に「後悔」や「心地悪さ」を感じて初めて気づくということが多いのです。

その時々にマインドフルネスを応用することができ始めると、徐々に感情と反応の間に「スペース」が生み出されるようになります。
 
このスペースは数秒ということもあるでしょうし、1日考えた末に、ということもあるでしょう。

状況に「気づき」、その状況に対して、自分の内側でどのように対応するべきかという「選択の力」が生み出されます。

つまり、「反応から脱却」することを意味します。

この「気づき」の力が高まると、いつものように反応している自分にまず「気づく」ようになります、たとえ同じ反応をしていても、自分自身に気づいた状態になってくるのです。
 
これは学びの過程であることを覚えておいてください。

そして、これが、長く自分に染み付いた習癖を変容させるの第一歩であるということを。

習慣というものは、子供時代から今日に渡り築かれたものなのです。

しかも、無意識のうちに。

この習慣は、今日の完成系として形作られるまでに、どれ程の月日と出来事を要してきたか考えてみてください。

ですから、くれぐれもこの習慣を身につけた今の自分を、まず、優しく、受け入れて下さい。

激しく、難しい感情を私たちは悪とみなしてしまいがちです。

すぐに、悪い、間違っている、不適切などの判断をくだしがちです。

それは、ただの「習慣づけられた反応」なのです。

マインドフルネスのプラクティスでは、これらの感情をただ観ているだけで、それ以上の判断を加える必要はないのです。

これは、とても大切なポイントです。
 
「激しく難しい感情」に、まず「気づき」ます。これが第一歩です。

マインドフルな「気づき」とこれらの「強い感情」が絶妙に融合した時には、解決策を実現する勇気と推進力となるのです。
 
私たちはマインドフルに観て、マインドフルに表現することもできれば、マインドレスに観て、マインドレスに表現することもどちらも可能なのです。

ただ、「今ここ」に注意を注いでください。
 
この能力を身につけると、どんなに感情的な最中にあっても適切に振る舞う自信が養われてきます。

マインドフルネスは、「習慣づけられた反応」に支配されず、最良の選択が出来る自分を培うためのプラクティスなのです。

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