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スマホの使用は心の筋肉を弱らせる

スマホは暇な時、目の前にあるとつい触りたくなります。

2年くらい前から、マインドフルネスの個人レッスンを受けに来る人にスマホの使用頻度などについても聞くようにしています。

そしてスマホ使用と心の筋肉の関係についてお伝えしています。

スマホの使用について聞くと「無意識にスマホを触っている」と答える人が8割くらいです。

必要でもないのに、ついスマホを触ってしまうと答える人がほとんどです。

触っている間も「無駄な時間だな」と思いながら、スマホを触ることを辞めれないと言います。

以前、ある専門学校で非常勤講師をしていた時、生徒の1人が授業中にスマホを触っていました。

注意をするとスマホを閉じるのですが、5分くらいするとまたスマホを触り始めます。また注意すると素直にスマホを閉じますが、すぐにスマホを触るのです。それが何回か繰り返されました。

授業が終わった後にその生徒を呼び出し「なぜ注意をしてもスマホを触るのか?」と聞くと「わかりません。気づいたら触っているのです」と答えました。

この返答に腰を抜かしましたが、原因は自分の心をコントロール出来ないことです。行動も。彼の場合はちょっと酷いと思いますが。

無意識にスマホを触る行為はマインドレスです。マインドレスとはマインドフルの反対で、簡単に言えば囚われた状態を指します。

マインドレスな行動が多くなるに比例して、心の筋肉は弱くなります。

心の筋肉が弱くなると、心をコントロールすることがますます困難になり、ネガティブな思考や感情も生じやすくなります。

詳しくは
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無意識にスマホを触る行為は集中力やコミュニケーション能力の低下も招きます。姿勢も悪くなるし、無駄な電磁波も浴びることになります。

もちろん仕事で使うとか、連絡しないといけない時のスマホ使用はマインドレスではありません。

暇な時や空き時間に、必要でもないのに無意識的につい触ってしまうことがマインドレスなのです。


必要な時を除いてスマホを触らないようにするためには、スマホと意識的に距離を置かないといけません。

「スマホが手元にないと落ち着かない」という人がいるかもしれませんが、その気持ちと戦う必要があります。この意識が心の筋肉を鍛えることにもつながります。

まずは電車に乗ってる時、暇な時にスマホを触らないようにすることから始めるのがお勧めです。

電車に乗ると9割以上の人がスマホに「夢中」になっています。それを見て異様な光景と感じている人もいるでしょう。

仕事上の連絡や調べものなどを行っている人もいると思いますが、多くはSNSやゲームなど、特に必要のないスマホ使用をしています。

必要のないスマホ使用をしている人は顔を見ればわかります。ぼ~っとしている雰囲気で、明らかに「今ここ」に居ない目をしているからです。心ここにあらずで、非常にだらしなく見えます。

メイクや髪型、ファッションなどを整えている人でも、これでは美しく見えません。

電車内は公共の場で自分の部屋ではありません。状況把握と人間観察でスマホを触る時間はないはずです。ぼ~っとすることがおかしいのです。

心の筋肉を強くしたい人、ついスマホを触ってしまう癖をどうにかしたいと考えている人は、無意識にスマホに触ろうとする瞬間の自分に気づき、それをコントロールするようにしてください。

最初はしんどいかもしれませんが、それに耐えて触らないように意識すると数日で慣れます。その状態が苦でなくなれば、心の筋肉が少し強くなったということです。

それに比例して頭が覚醒している時間が増えていることを実感するはずです。集中力も上がっています。

ネガティブな思考や感情が生じる回数が減ってるかもしれません。

この積み重ねが心の変容と人生の変革につながるのです。


プロフィール
西山 純一 
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/

メンタルトレーナーとして多くのプロアスリートや経営者、アーティスト、医療従事者、教師や心理士、学生やビジネスマンなど幅広い人にマインドフルネスをベースとしたマインドの使い方やメンタルコントロール、食事改善や運動、ダイエットを指導。

指導歴は18年 1000人を優に超える人達に指導してきた。

20代前半でアメリカのパーソナルトレーナー資格を取得して、大手フィットネスクラブや関西のスポーツ強豪大学や高校でスポーツトレーナーとして活動。

同時期に大学で心理学の単位を取り、心理カウンセラーとしての訓練も受ける。専門僧堂や禅寺でも禅や瞑想を学び実践する。

プロアスリートや年商数十億円を超える経営者をクライアントに持ち、うつ病を始めとする精神疾患やガン患者、難病患者のカウンセリングやメンタルケアも行う。

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