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瞑想について知っておくべき8つのこと(旧バージョン)

がんの諸症状について

瞑想などの心身療法は、がんの諸症状や治療の副作用に苦しむ人々の不安感、ストレス、疲労、一般的な気分障害や睡眠障害を和らげることで、生活の質を向上させることが示されています。

統合腫瘍学会(Society for Integrative Oncology)のエビデンスに基づく診療ガイドラインは、不安、気分障害、慢性疼痛の軽減、生活の質の向上における集学的治療アプローチの一環として、瞑想やその他の心身療法を推奨しています。

血圧について

瞑想が血圧を下げる可能性を示すいくつかのエビデンスがあります。米国心臓協会(American Heart Association)の文献レビューおよび科学的声明は、血圧を下げるために標準治療と併用し、補助療法または補完療法として超越瞑想を行うことを支持するエビデンスを示唆しています。

更年期の症状について

ますます多くのエビデンスにより、瞑想ベースのプログラムが一般的な更年期の諸症状を軽減するのに有効である可能性が示唆されています。2010年の科学文献レビューは、ヨガ太極拳、瞑想ベースのプログラムが、ホットフラッシュの頻度や程度、睡眠障害や気分障害、ストレス、筋肉痛や関節痛などの、一般的な更年期の諸症状を軽減するのに有効である可能性を示しました。

うつ病について

瞑想が不安感の症状を改善する中等度のエビデンスがあります。2014年の文献レビューは、マインドフルネス瞑想プログラムが、不安感、うつ、疼痛を改善する中等度のエビデンス、またストレス/苦痛、メンタルヘルスに関連する生活の質を改善する低いエビデンスを示しました。

過敏性腸症候群について

マインドフルネス瞑想が、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome :IBS)の患者に対する有効性を示唆する研究もありますが、確固たる結論を導く十分なエビデンスはありません。2013年の文献レビューは、マインドフルネス瞑想トレーニングがIBS患者の抑うつや不安感は改善しなかったものの、疼痛や生活の質を改善したと結論付けました。 しかし、改善の程度は低いものでした。

禁煙について

全体的にみると、心身療法が他の治療法と同様に、禁煙に対して有効かどうかを知るに足るエビデンスはありません。今日までに、禁煙支援におけるマインドフルネスに基づく治療法に関する研究はわずかしかありません。

ADHDについて


注意欠陥多動性障害(attention deficit hyperactivity disorder :ADHD)に対し瞑想を用いることを支持するに足るエビデンスはありません。
2010年の文献レビューによると、ADHDに対する瞑想に関して行われた研究は少ないため、ADHDに対する有効性について結論を導くことはできませんでした。

瞑想は安全

瞑想は一般的に、健康的な人には安全であるとされています。しかし、身体
的制約のある人は、動きを伴う特定の瞑想に参加できない可能性があります。


プロフィール
西山 純一 
大阪マインドフルネス研究所
https://www.mindfulness-lab.com/

メンタルトレーナーとして多くのプロアスリートや経営者、アーティスト、医療従事者、教師や心理士、学生やビジネスマンなど幅広い人にマインドフルネスをベースとしたマインドの使い方やメンタルコントロール、食事改善や運動、ダイエットを指導。

指導歴は18年 1000人を優に超える人達に指導してきた。

20代前半でアメリカのパーソナルトレーナー資格を取得して、大手フィットネスクラブや関西のスポーツ強豪大学や高校でスポーツトレーナーとして活動。

同時期に大学で心理学の単位を取り、心理カウンセラーとしての訓練も受ける。専門僧堂や禅寺でも禅や瞑想を学び実践する。

プロアスリートや年商数十億円を超える経営者をクライアントに持ち、うつ病を始めとする精神疾患やガン患者、難病患者のカウンセリングやメンタルケアも行う。


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