#番外編
『茜空に待っているのは君のこと。』(2)
あの夏のあの日、あまりの暑さに、近所のコンビニエンスストアまでアイスを買いに行き、
帰りは自然公園を通り、近道をすることにした。
その道中、道端のベンチの上に立ち、背伸びをしながら腕を伸ばしている少女がいた。
風が吹いたら、見てはいけないものを見てしまう気がして、地面に目を逸らす。
さっさと通り過ぎてしまおうかと思ったが、
白いワンピースを着て、麦わら帽子を被っている後ろ姿を見て、
僕は妹を
あの夏のあの日、あまりの暑さに、近所のコンビニエンスストアまでアイスを買いに行き、
帰りは自然公園を通り、近道をすることにした。
その道中、道端のベンチの上に立ち、背伸びをしながら腕を伸ばしている少女がいた。
風が吹いたら、見てはいけないものを見てしまう気がして、地面に目を逸らす。
さっさと通り過ぎてしまおうかと思ったが、
白いワンピースを着て、麦わら帽子を被っている後ろ姿を見て、
僕は妹を