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ホテルやアパレル業界の為に貢献できること

 港区夫婦です。コロナウイルスの影響により、ホテルやアパレル業界は特に打撃を受けている状況下にあります。今、苦境に立たされている状況の施設や店舗は少なくありません。その中で私たちができることは何か、考えてみました。

1. なぜアパレル・ホテル業界は苦境に陥っているのか?

 間違いなく、アパレル・ホテル業界以外にも苦境に陥っている企業もありますが、ここではアパレルとホテルに限定します。

 まず、アパレルですが、日本に限定して言えば、2つの側面があります。一つはコロナウイルス、もう一つは暖冬です。この二つの要因が重なって、アパレル業界の売上は下降線となっています。

 わかりやすい例で言えば、ファーストリテイリングです。ファストリはユニクロを傘下に持つ企業となりますが、今年の株価はさえない状態です。暖冬の影響及び、コロナウイルスが株価の下落要因となったと言えるでしょう。プロダクト自体は年々質、デザイン共にレベルが上がっているので、長期的なアウトルックは良いと思われますが、短期的にはこの2つの要因から下振れすると思われます。

 日本から離れて海外の話をすると、フランスやイタリアのような国で生産されているハイブランドはそもそも生産できない状態、生産できても実店舗が閉鎖している状態となる為、身動きが取れない状況にあります。その結果、店舗の閉鎖を余儀なくされ、場合によっては、借金を返せないなどの2次的影響も出てきます。

 次はホテルについてですが、こちらはコロナウイルスの要因が大きいですね。コロナウイルスにより国内の人々の移動が制限される状況がここ2ヶ月ほど続いています。その為、旅行が減り、週末の宿泊で訪問することもなくなることから、RevParが下がってしまう状況にあります。

 ホテルや旅館については、バンクローンが負債として残っている為、金利を返還する必要があることもあり、収益性が下がると、苦境に陥りやすいという性質があります。大手資本であれば、それなりに耐性があると思いますが、小規模〜中規模な施設であれば、潰れてしまうリスクも孕んでいます。

2. ホテル・アパレル業界の為に貢献できることは何か?

 貢献できることは、私たちがロイヤリティを失わず、継続的に使い続けることにあります。ホテルにしろ、アパレルにしろ、私たちは度合いは違うにせよ、好きなものがあるはずです。そうしたところには、今まで通りに使い続けることが大事です。

 使う側の個人であれば、投資のできる金額は限定されています。また、使う側の個人もコロナの影響を受けている場合が少なくないでしょう。そうした場合、投資できる金額も少なくなるに違いない為、無理にお金を使う必要はないはずです。自分のできる範囲で好きなブランドの製品や施設を利用していくことがサスティナブルな環境を作り出すと思われます。

  当然ながら、企業が顧客のロイヤリティを失うような行為をしないことが前提になります。せっかく利用者として宿泊したり、購入していたりしても、好きなサービス、好きな製品でなければ、結局のところ意味がありません。ロイヤリティを維持できない製品はどうしても生き残ることはできません。それが平時であっても同じことなので、この点はいうまでもないことです。

 一方で、ロイヤリティのある利用者がいるにもかかわらず、対象施設、製品がなくなってしまうのは、もったいないことです。コロナウイルスでも、平時のように購入していくことが大事です。例えば、Farfetchはこのように呼びかけています。

 "現在実店舗の閉鎖を余儀なくされています。お察しの通り、これは小規模ビジネスにとって大きな痛手となります。
 弊社では、こうしたパートナーショップの経営者たちと協働し、この窮地を乗り越えるべくあらゆる方法でサポートを行っていきたいと考えています。実店舗の閉鎖が長期間続いた場合でもスムーズにFarfetch上で販売が継続できるよう、Farfetch上での商品管理を行いやすくするとともに、プラットフォームを通じ物流やマーケティング、運営に関連するサポートを続けていく所存です。"
(Farfetch CEO、José Nevesよりお客様へのメッセージ, 2020年3月20日)

 今現状可能なことをやるのは企業でも個人でも関係ありません。継続して正しいことを行っている、ロイヤリティのある施設、製品は継続的に購入していくべきだと思います。それが企業を存続させるのに必要なことであり、また、私たちも継続的に利用できる製品、サービスとなります。

3. 結論

 私たちができることは、自分の置かれた状況の中で、自分のできる範囲のことです。できない範囲のことをやったとしても、それはサスティナビリティがないので、あまり意味のあることだとは思えません。しっかりと状況認識をし、その上で貢献できることは何かを考えていく必要があると思われます。


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