駿蛾 皆徒

見たな

駿蛾 皆徒

見たな

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午前二時

冷静とか情熱とか聞きたくない今日 悲劇的酩酊と白けた日々からの逃走 流動体且つ姿形を隠す生命体の相貌 相対性に基づき殺されていく嗅細胞 落胆と厭世の果てに追い詰める…

駿蛾 皆徒
4週間前
1

ワスレナ

みんなの優しさが 暴力になった日 涙も枯れた僕に かけられたお呪い 笑えるような逆夢から はやく目覚めてみたくて いつまでも夢の中 耽溺したい気もして 瞳を覗いたあと…

駿蛾 皆徒
1か月前
3

雲の詩

あなたがいなくなってから 私は世界から隠れて 見えなくなってしまって 残った影があなたみたいだった 「愛してる」より 馬鹿だねと笑ってください 「愛してた」より 軽蔑…

駿蛾 皆徒
1か月前
3

独白

もう疲れてしまったよ なんて言葉を吐いてはまた 誰かに向けるナイフを 自分に向ける毎日だ それは一定の形を保つことをせず 掴もうとすると煙のようにすり抜ける それは…

駿蛾 皆徒
2か月前
2

空が裂ける

空が裂けるとき ガムシロップのような平穏が 誰もをそのことに気がつかさせないでしょう 空が裂けるとき 見えない縄で首を括った 犠牲にしてきたものの骨に降られるでしょ…

駿蛾 皆徒
2か月前

生きる

奪われ続けるのが人生だ 編み上げた仮初の姿 崩れ去るありのままは どこか遠くへ連れ去った 愛を持つことの苦しみが 苛み続ける明晰夢の中 君の後ろ姿を見つけた それすら…

駿蛾 皆徒
3か月前
1

泣くための言葉がこの世に溢れている 生まれること、生きていくこと、死ぬこと 喜ぶこと、悲しむこと、壊れるこかと 人の様の移り変わりは いつも涙と友達ごっこ 僕は何も…

駿蛾 皆徒
3か月前

真っ青

僕が血を流すとき それらはやさしさとして 酷く賛美されました 僕の血が骨髄で作られるたび それらはやさしさになることを 望んでいないのに、僕は 仮面が本当になったと…

駿蛾 皆徒
5か月前

愛情の詩

僕は自分の惨めさに苦しめられていると思いますが、決してそれが恥ずかしいわけではないのです。だって少なくとも無責任な道徳や倫理より僕はやさしい。 だから君を消して…

駿蛾 皆徒
5か月前
2

明点

駿蛾 皆徒
5か月前

窓のない部屋

駿蛾 皆徒
5か月前

愛は瞳で歪ませて

駿蛾 皆徒
5か月前

かんせい

体が風船になって 膨らんで 割れそうに 割れ、割れない 割れるのが怖いから ですか? ぱちん 嗚咽、眩暈、呆然 くすりがきれた みたいだね はやくのまなきゃ しにたくなる…

駿蛾 皆徒
6か月前

薫る

立ち上り薄れゆく 紫煙のように あなたは遠くに いってしまうのですね 距離が遠いことよりも 心が遠い方が苦しいこと 教えてくれたのは あなただったはずなのに ならばせ…

駿蛾 皆徒
6か月前

草木萌動

枯れ木の時も暮れたなら 赤い蕾と陽の匂い いくらか早い朝焼けに 胸は凍てつく寒々と 寂れた路地で黄昏て 草葉と遊び灯を点す 踏み潰された道端の 花を見つめて涙する 命…

駿蛾 皆徒
6か月前
1

DEAD LINE

駿蛾 皆徒
6か月前
午前二時

午前二時

冷静とか情熱とか聞きたくない今日
悲劇的酩酊と白けた日々からの逃走
流動体且つ姿形を隠す生命体の相貌
相対性に基づき殺されていく嗅細胞
落胆と厭世の果てに追い詰める論争

あなたたちは行ってしまった
あなたたちはいってしまった
いってしまった
まるで消えるよう

悪魔が僕を見つめる天井

狂えない

ワスレナ

ワスレナ

みんなの優しさが
暴力になった日
涙も枯れた僕に
かけられたお呪い

笑えるような逆夢から
はやく目覚めてみたくて
いつまでも夢の中
耽溺したい気もして

瞳を覗いたあと
手を握った最後
あいしてるって
言えたんだっけ

雲の詩

雲の詩

あなたがいなくなってから
私は世界から隠れて
見えなくなってしまって
残った影があなたみたいだった

「愛してる」より
馬鹿だねと笑ってください
「愛してた」より
軽蔑の目で蔑んでください

借り物みたいな化けの皮も
いつのまにか剥がれなくなって
あなたに愛されてた自分しか
愛せないから死にたいの

私が置いてきた夕焼けの香り
脳裏に焼き付いてたらいいな

そらがきれい

独白

独白

もう疲れてしまったよ
なんて言葉を吐いてはまた
誰かに向けるナイフを
自分に向ける毎日だ

それは一定の形を保つことをせず
掴もうとすると煙のようにすり抜ける
それはいつも笑っている
求め続ける人間を嘲笑っている

僕が病気じゃなきゃ嫌いでも
美しい思い出までは奪わないで
君が僕以外に憎まれたら許せないから
どうか幸せに生きていて

空が裂ける

空が裂ける

空が裂けるとき
ガムシロップのような平穏が
誰もをそのことに気がつかさせないでしょう

空が裂けるとき
見えない縄で首を括った
犠牲にしてきたものの骨に降られるでしょう

空が裂けるとき
星々の輝きと脳の発火
それらの区別は役に立たなくなるでしょう

空が裂けるとき
藻掻き、喘ぎ、苦しみ、その最中
最上の美しさをその目に映すでしょう

生きる

生きる

奪われ続けるのが人生だ
編み上げた仮初の姿
崩れ去るありのままは
どこか遠くへ連れ去った

愛を持つことの苦しみが
苛み続ける明晰夢の中
君の後ろ姿を見つけた
それすらどこか遠くへ消えた

神様に縋り続けた背中
無意味に道徳を信じた
何もしてはくれなかった
復讐すらも、もう飽きた

何もしてくれなかった世界に
美しく儚い花束を

嘘

泣くための言葉がこの世に溢れている
生まれること、生きていくこと、死ぬこと
喜ぶこと、悲しむこと、壊れるこかと
人の様の移り変わりは
いつも涙と友達ごっこ
僕は何も見ません
僕は移ろいません
僕は変わりません
僕はただ無意味な言葉をあげる
バッドエンドがお好みなら
冷たい水をあげましょう
泣くための言葉がこの世に溢れている
僕の言葉で泣く奴は全員、嘘吐きです

真っ青

真っ青

僕が血を流すとき
それらはやさしさとして
酷く賛美されました
僕の血が骨髄で作られるたび
それらはやさしさになることを
望んでいないのに、僕は

仮面が本当になったとき
僕は傷だらけになって
ただ、そこに立ち尽くしていました
流れる血が尽きるころには
少しは身勝手になれる気がして
僕は多くの血を流そうとしました

いつかこの青白い身体を見て
誰かは僕を蔑むでしょうか
やさしさを消費されつくせば

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愛情の詩

愛情の詩

僕は自分の惨めさに苦しめられていると思いますが、決してそれが恥ずかしいわけではないのです。だって少なくとも無責任な道徳や倫理より僕はやさしい。
だから君を消してあげよう。存在さえなかったように消してあげよう。皆、君のこと覚えてないよ。君が飛び散った後の血痕。蔑む罵声も結構。いつか地獄で結婚しようね。

かんせい

かんせい

体が風船になって
膨らんで
割れそうに
割れ、割れない
割れるのが怖いから
ですか?

ぱちん
嗚咽、眩暈、呆然
くすりがきれた
みたいだね
はやくのまなきゃ
しにたくなるよ

外を走る車の音
うるさいね
ね、ね、音、ね、音、ねねね音音ね
ねぇ
うるさいよおまえ
うわ/ああ/わ/あ/!!

聞きたくないよ
やめろ、黙れ
聴きたくない
嫌いだおまえなんか
それ、が、愛だと
知ってくれ

だまれうるさ

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薫る

薫る

立ち上り薄れゆく
紫煙のように
あなたは遠くに
いってしまうのですね

距離が遠いことよりも
心が遠い方が苦しいこと
教えてくれたのは
あなただったはずなのに

ならばせめて笑いましょう
あなたなどいなくても平気かのように
それがあなたに送る最大の
復讐であり祝福だから

草木萌動

草木萌動

枯れ木の時も暮れたなら
赤い蕾と陽の匂い
いくらか早い朝焼けに
胸は凍てつく寒々と

寂れた路地で黄昏て
草葉と遊び灯を点す
踏み潰された道端の
花を見つめて涙する

命は消える軽々と
地獄の様と同程度
生きていくとは、そんなもの
炭酸水の泡のよう

ただ生きるのも不甲斐ない
死んでいくのも恥ずかしい
救いとやらを求むのも
浅い呼吸を、今はただ