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真っ青

僕が血を流すとき
それらはやさしさとして
酷く賛美されました
僕の血が骨髄で作られるたび
それらはやさしさになることを
望んでいないのに、僕は

仮面が本当になったとき
僕は傷だらけになって
ただ、そこに立ち尽くしていました
流れる血が尽きるころには
少しは身勝手になれる気がして
僕は多くの血を流そうとしました

いつかこの青白い身体を見て
誰かは僕を蔑むでしょうか
やさしさを消費されつくせば
塵として捨てられていくのでしょうか
僕はそれすら悔しくなくて
何だか空っぽになってしまった気がして

また誰かが真っ赤になったとき
僕はそれをどう思うのでしょうか
僕は流した血がやさしさなんて
どれだけの賛美を受けても信じたくないから
真っ青な僕の懸命な愛を
どうか受け取ってはくれませんか

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