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ドイツ銀行の社債投資の解説

こんにちは。世界5大陸での様々な不労所得の方法を解説するということを続けているこの記事ですが今日紹介するのは欧州のドイツ。ドイツというとかつては欧州の優等生と言われるように財務政策の安定性で有名ですがここ数年のドイツは経済が停滞しています。

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こちらはドイツ経済のGDPですが図表のようい2018年、ドイツの経済成長率(実質GDP成長率)は2018年以降、低水準となっており、2018年第3四半期(以下、Q3)や2019年Q2に前期比マイナス成長になるなど、2四半期連続のマイナス成長で景気後退とみなされる状況で、今年に入り、コロナウィルスの影響もあり、2020年も3年連続の経済成長のマイナスは必須の状況です。

ドイツ経済というと車の輸出が主要産業のひとつですがここ数年は鉱工業生産指数が2年も停滞していたり厳しい状況が続いています。2018年から始めた中国と米国がはじめた世界貿易戦争以降にドイツの輸出産業が大幅に減速しましたが、これはいくつか理由がありますが1つは、年初には信用の伸びが急激に鈍化し、それが財政状況を引き締め、内需の伸びを鈍化させたこと。第2つ目は、米国との貿易戦争により世界の株価を圧迫し、それが内需経済に影響したことかなと。

2019年からは不調な輸出産業を下支えしていた不動産業界も低迷をし始めており厳しい状況が続いています

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2019年からは工業生産に続いて建設業界もGDPはマイナス成長

特に中国の経済減速はドイツ経済に大きな影響を与えやすいという点が重要です。ドイツだけではありませんが、今やグローバルな自動車産業などは国際的なサプライチェーンに密接に統合されています。世界のすべての鉄鋼、銅、石炭、セメントの半分、さらに世界の豚肉生産量の約半分とその米の3分の1が中国に行きます。

もうひとつは多くの有識者が指摘しているようにこうした中で、ドイツ経済に暗い影をおとした2018年9月に導入された自動車の新しい排ガス規制の問題です。ディーゼル車が多かったドイツでは、ディーゼル車の排ガス検査の不正問題から、ディーゼル車離れが進み、自動車メーカーの環境規制への対応が遅れていた中、WLTPが導入され、自動車メーカーはさらに対応が遅れた結果、減産となったのも大きいでしょう。

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さてこのような経済背景としてあまり良い材料がないドイツですが今日初回するのはドイツ最大の銀行であるドイツ銀行(Deitsche Bank ) の債権の紹介です。あまり日本では馴染みがないですがドイツ最大の銀行の社債にも投資する方法というのはあるのです。今回売りに出されているのはドイツ銀行の社債で年利は米ドル建ての2、75%ですね。

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このドイツ銀行への社債が投資商品としてお勧めかというかというのはなかなか難しいところで欧州の最大銀行としては投資適格がBBというところも格付けが低いですね。ドイツ銀行というと昨年の2019年には経営不振で18000人もの人員を削減していて投資銀行部門も切り離して処分をしていたり、2020年にかけては更なる人員削減をも予定しているのでダウンサイジングが進んでいる銀行でもあります。

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