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#これが私の移住生活 case4.南三陸で「超個性的な日々を!」 佐藤快成

コロナ禍の就活中に見つけた映像がきっかけ
2021年3月に南三陸町にIターン

大学4年生、ちょうど就活という時期に、新型コロナウイルスの感染が拡大していました。これにより、希望職種だった観光業の新卒募集がまったくなくなってしまって。趣味だった旅行もできなかったので、家で旅に関係する動画を見て過ごしていた時期に、南三陸町移住・定住支援センター(以下、移住センター)が上げていた移住促進映像を見つけました。地元の人と移住者の対談で構成されたその動画を見て、「南三陸は、移住した人との交流が盛んで、お互いに高め合ってるな」ということがわかったんです。だから、「行ったことない場所だけど移住してみるか!」って、結構軽い気持ちで移住を決めました(笑)

Youtubeで見つけた、南三陸町の移住促進動画「きっかけストーリーズ」
に出演されていた吉田夫妻とは、今同じよさこいチームに入っています。

町に1回も来ないまま移住が決定
引越しの時に感じた、町の人の優しさ

早速、移住センターに連絡してみました。旅行が趣味で、大学では観光について学んでいたことを話すと、「観光業だったら、南三陸の観光協会がありますよ!募集しているかもしれないから、聞いてみますね」って繋げてくれたんです。「移住先で観光に携わる仕事をやれればなぁ〜」と思っていたので、ラッキーでした。観光協会での面接はすべてオンラインでおこなって、南三陸町に1回も行かないまま、就職と移住が決まりました。
初めて南三陸町に来たのは、家探しのためでした。当時、土地勘もなかったので、とりあえずスーパーが近い志津川の災害公営住宅に申し込んでみたんです。すぐに家も決まるだろうと思っていたんですが、抽選漏れで。「おいおい、職場あるけど、家がないぞ」って焦りましたね(笑)  そしたら、別の地区の定住促進住宅が空いてるよ、って教えてもらって、なんとか家も決まりました。
びっくりしたのは、町の人たちが家具や家電をたくさんくれたんですよ。北海道から引越しするって言ったら、心配してくれて。観光協会や役場の方が、新年度に町外へ引っ越すことが決まっている人に「いらない家具ないか?」って片っ端から声をかけてくれたんですよね。「そこまでやってくれるのか!」って衝撃的でしたけど、本当にありがたかったです。ベッドや冷蔵庫、洗濯機、掃除機とか必要なものほぼすべてもらって。自分で買ったのは電子レンジとテレビくらいでした(笑)

職場も住まいも同じ先輩。移住したばかりのころから、公私共にお世話になってます!

旅が好き!人と関わることが好き!
南三陸町の観光協会で働く

2021年の春から一般社団法人南三陸町観光協会で働いています。最初は、教育旅行のサポートやイベントの当日運営、観光インフォメーションでの仕事や海水浴場の監視員など、業務の全般に携わらせてもらいました。
2年目からは、ステップアップして、各業務、企画や準備段階から担当をもらっています。例えば、イベントだったら、会場設営を担当して、町の建設業者さんとやりとりしたり。教育旅行も主担当として、学校側とやりとりしたり。祭りの実行委員も担当したり。仕事の幅が広がったことで、さらに知り合いや人との関わりが増えたなと、実感しています。
移住してから、1年間、いろんなところで、「1人の時間、いらないんですよね〜」「飲みに行くのが好きなんですよね〜」って、アピールしていたんですよ。その効果が2年目に出てきて、快成は誘っても大丈夫な奴だ、っていうポジションを確立してきています(笑)昨年に比べると、コロナも落ち着いてきたので、休日に一緒に遊びに行く人や夜飲みに行く人が増えました。仕事もプライベートも、人との繋がりが広がっていっていますね

町外のイベントにも参加。南三陸の魅力を発信しつつ、人との繋がりを広げています。

海を見ながらお酒が飲みたい!
気づけば焚き火にどハマり

生まれが函館で、海の近くで育ってきたから、海が好きなんですよね。僕が今住んでいる家の扉をガラッと開けたら海が見えるので、「ここでお酒飲みたいな」と思って(笑) お酒をいかに美味しいシュチュエーションで飲めるかって考えて、気づいたら、焚き火して、つまみを焼いていました。町の人からもらった海鮮焼いたり、チャーハンを作ったり、野菜炒めを作ったり。移住してすぐの頃は、毎週焚き火してました。せっかく目の前に海があって、山があって、自然がいっぱいの環境だから、外で過ごしたいと思ったんですよね。南三陸の自然を満喫して、お酒を飲めるのは最高ですね。

町の人からもらった立派なホタテ!

大学時代に力をいれていた「よさこい」を
この町でも続けたい

大学時代によさこいのチームに入っていて、すごく熱を注いでやっていたんです。それがコロナの影響で、最後に踊る機会がなく、終わってしまって。だから、移住してすぐの頃から「南三陸でよさこいをやりたい!!」って発信していて、なんとかやれる環境を作れないかと思っていました。
そうしたら、不思議な縁なんですけど、よさこいのチームをやっている方と
(南三陸町の隣の)登米市の居酒屋で、偶然、知り合って!
北海道のよさこいの話になって、盛り上がったんです。そして、その方のチーム『海童いしゃり』に入れてもらいました(笑)
何回か南三陸のイベントでも踊りました。コロナで一時期踊れなかった時期があったことで、人前で踊れるよさこいっていいなって、強く感じました。僕が所属していた大学のよさこいチームに声かけて、一緒によさこいのイベントに出れたことも自分にとっては激アツな出来事でしたね!

岩手県で行われた「奥州YOSAKOI inみずさわ」に参加。
大学の後輩たちと自分が所属しているチームと一緒にやれて、最高でした!!!

南三陸で「超個性的な日々を!」

昔から旅行が趣味で、ヒッチハイクで各地を回ったりしていました。その時に、田舎は外から来た人や得体が知れないものに壁を作りやすいなっていうことを感じていたんです。でも、それってしょうがないことだと思うんですよね。南三陸も田舎だけど、震災によって、町外から来た人と関わる機会が必然的に増えたから、外から来た人への壁がないんだろうなって感じています。町の人から「快成って個性的だよね」って言われるんですけど、僕にとってそれは褒め言葉なんです。僕の個性的で、人とは違うところを面白がってくれるんですよ。この町のそんなアットホームな雰囲気が心地いいんです。
田舎って、都市部に比べて人口が少ない分、1人1人の影響力が大きいと思うんですよ。だから、個性的なありのままの自分を大切にしていきたいです。僕がやりたいことをただ楽しんでいる、そんな個性的な日々に周りの人も巻き込んでいきたいですね。
1人でできることって限界があるし、1人よりも誰かがいてくれた方が何倍も楽しいんです。南三陸に移住して、たくさんの方と繋がりを育めている今の生活が充実していると実感しています。これからも「佐藤快成」を、もっと町の人たちに知ってほしいですし、もっとたくさんの人と繋がっていきたいですね!!