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一般社団法人JOYとは何か。

こんにちは。一般社団法人JOYの代表理事の佐々木です。
noteを全く更新しておらず、そろそろ更新しなければと思いながら、こんな季節になりました。
今回は、私がなぜ生理用品の無料配布を始めたのか?を書いていこうと思います。

こんなはずじゃなかった

生理用品の無料配布を始めたきっかけは、すごくありふれた理由。
たまたまTV生理の貧困のニュースが流れていて、その後Twitterを見たら同じ話題が上がっており、その時は雑貨屋をしていたので(今も兼業中)軽い気持ちでツィートしたのがきっかけです。

本当に軽い気持ちでした。(当時)
この翌日には、PayPayや持ち込みでの寄付が始まりました。

※ささきの心の声

これはやばい
沢山集まってきたぞ

完全に軽いノリから始まった事が、大変な事になった。

続々と届く当事者の声

雑貨屋での設置で、こう設置したほうがいいよ!ここはこれの方がいいのでは?など、Twitterの中でみんなの意見を取り入れ設置を始めました。

そんなやり取りをしていると、沢山のDMが届く様になった。

・〇〇に設置してほしい
・生理用品が買えなくて困っている
・市役所まで取りに行けない
・雑貨店まで行けない
・対面で受け取る事がヤダ
・親に知られないで生理用品が欲しい
・モラハラで生理用品が買ってもらえない

などなど、私が想像していたよりも深刻だった。
ニュースでは、大学生が困っている内容だったが、私に届く内容はまるで違った。

1日に5070件程のDMが届く中、こんなにも現実は大変な事になっていたんだなぁと、改めて考えさせられました。
生理の貧困のワードには最初から疑問を感じていた事もあり、生理用品が買えない人達のその背景はなんだろうと思うようになりました。

想像を超えた

活動を始めてから1.2週間で、コレは私1人で出来る事ではないと思い始め、友達に相談を始めて『いずれ楽しくなくなる時が来るから法人化にしよう』と。
そこから、友達にはクラウドファンディングの準備をしてもらい、私は生理用品の配布やDMからの相談業務をしていました。

#生理用品無料配布プロジェクト

このハッシュタグをつけて活動をしてからは、色々なメディアの方々から連絡がきた。
当時は、生理の貧困のワードだけが一人歩きしていた状況だった。
その中でも、テレビ局から連絡が来た時は、とても残念な気持ちになった。
内容が『生理の貧困』で『大学生で本当に生理用品を自作している当事者』を紹介して欲しいと。

その頃、もうすでに私に届く声の中に大学生は居たものの、働く事のできない低年齢の学生や、ひとり親家庭、なんの支援も受けられないグレーゾーンの家庭の声が届いていた。
過去の当事者の声も届いていて、お金が有るとか無いとか、そんな事は全く関係ない事も見えてきていた。

それを散々説明しても、テレビ局が求める作られた当事者をどうしても見つけたい。
その思いも分からなくはないが、賛同は全くできなく、取材を断った。
案の定その後のテレビ放送は炎上していた。

そんな中、クラウドファンディングの準備もでき、1ヶ月半のクラウドファンディングがスタートした。

クラウドファンディング 

クラウドファンディングをしてみた結果。
毎日が寝れない。
1か月半のチャレンジの中、どうやったら支援者が増えるのか?どうやったら沢山の方にこの活動を知ってもらえるのだろうか?と毎日毎日考え悩み、途中で『クラウドファンディングしなければ良かったかも』とまで思う日もあった。

だけど、毎日私達の活動を知ってくれた方が応援のメッセージをくださったおかげで、最後まで頑張る事ができた。目標金額は達成できなかったが『186名』の方々のご支援を受けることができた。

そして、私達は無事に『一般社団法人JOY』を設立できたのだ。

法人化したその後

一般社団法人にした後に起こったこと、それは
今まで届いていた寄付が届かなくなったのだ。
最初はなんでなのか全く分からなかった。

法人=助成金や市からお金が貰える

法人化した瞬間から、私達はどこかから支援されていると思われていたのだ。
そこからは、法人化したけれど助成金も貰ってないし、どこからも予算は貰っていない!と言い続ける日々が始まった。
そのおかげもあり、今は現物の寄付も、会員様も少しずつ増えてきて、本当に助かっております。
ありがとうございます!

私も、自分が一般社団法人を設立するなんて想像もしておらず、仕組みもわからないまま、突っ走って設立したので、設立作業しながら学び今も学んでいる最中です。

地元から全国へ

私達の拠点は北海道の函館市。函館市から全国に!
そう思いボランティア期間もいれて約1年間頑張ってきた。
ただ、活動していく中で、疑問も生まれた。
その一つがコレ。

私は過去の当事者である。
保健室に取りにいく事をした事がない。
何故なら当時は、借りたら返さないといけなかったから。
※ナプキン借金と呼んでます

それに、そもそも借りるという選択枠は私の中にはなかった。サイズの合わないナプキンをいかに使いこなすか、それだけを考えていた。
その話も20年以上昔の事で、今の様に沢山の種類があったわけじゃない。
今の時代、沢山の種類のナプキンがあり、経血も人それぞれ違う。

個々に合った正しい生理用品を清潔に使う事
安心して学校に行く事ができる環境づくり

生理用品がなんらかの事情で手に入らない学生は、生理期間に学校に行く事が段々とできなくなり、休みがちになってしまったり、そのまま不登校になるパターンもある。

学校とはなんだろうか。
子ども達が、安心して通える学校になるなら生理用品をトイレに設置する事は甘えなのだろうか?
この事を聞いた時は、本当にショックだったし、他に頑張ってくれている先生達も沢山いるからこそ、ショックは相当大きかった。

保健室JOY

私達にはサポートメンバーがいる。
ボランティアの時にどうしたら学校設置ができるのか?そう考えた時、そういえば!!!!と。

佐々木の幼馴染は養護教諭だ!(保健室の先生)

早速連絡をとり、私達の活動の説明をした。
そこから、幼馴染が養護教諭サークルに声をかけてくれたり、いろんな繋がりを使って猛アピールしてくれたお陰で、なんと保健室の先生達と活動ができる事になったのだ!

保健室JOY爆誕

最初は数名だったメンバーも今は、養護教諭も含めて約20名まで増えた!現在も、保健室JOYの人数は増え続けている。

私達には、到底わからない学校のルールや、保健室の悩み。先生達の複雑な思いなども、保健室JOYのお陰で沢山知る事ができている。

保健室JOYの仕組み

ザックリとこんな感じで活動しています。
保健室JOYでは、グループLINEを活用しています。

・学校設置するにあたっての不安
・継続的に置けるのか
・設置方法
・他の先生達への説明の方法
・学校の許可の取り方アドバイス
・子ども達の声
・保健室への誘導
・保健室で出来るサポート
・その他関係機関との連携

などなど、グループLINEの中で皆んなで考え、参考にし、学校設置をしたり継続したりしている。

私は保健室JOYが出来てから、本当に心救われている。私が子どもの時に、こんな先生達が居たら我慢しなくても良かったのにと。
過去の当事者だからこそ、今の子ども達には同じ思いをさせたくない。

保健室JOYは、先生達が仕事外で活動してくれています。保健室JOYのメンバーといつか、テレビに出る事が私の夢です。
札幌での生理用品の設置は、メンバーの努力だから。
私は先生達のサポートなんです。

いざ東京へ

私達の公式LINEの相談者はダントツで東京都内が多い。なぜ東京から函館の団体と疑問に思っていたので、直接見てきたらいいじゃん!っとなり、東京に行ってきました。

5日間毎日誰かと会い、話を聞いたり、JOYの説明をしたりと、本当に行ってよかった東京!

うまく説明できないのですが、東京だからこそ、幅広いサポートを受けられない。
情報過多で孤立感。都会だからでしょうか?

札幌もそうだが、東京の方々と話していて感じるのは『取り組みに対する熱意の違い』です。
誰かがやるよね〜♪ではなく、『自分達から始める』意識がとても高い事にびっくりしました。
しかも、それは年齢も性別も関係ない。

0から1へ

0から1にする為には、どんな事でも大変です。
ましてや、私達の活動の様な内容は想像以上に大変です。
少し前にTwitterで見かけたのは『有名性で寄付を集めていると言われている』との内容だった。
確かに、ある程度有名になれば支援者が増えたり寄付が増えるのかもしれない。
でも、はたしてそれは本当でしょうか?

私達は、ボランティアの時から今も続けているのは透明性です。

どんな人が、何を、どうしているのか。

これが見えないブラックボックスの様な団体に、支援者も集まらないし、相談もできない。

新しい事を始めることは、正直誰でも出来るんです。
0から1へ、そして1から2へと進める事が、とても大変なんです。
そして、出る杭は打たれる。
これも実感しました。

ただ‼︎継続は力なり!

どんな事があっても、継続していく事に意味がある。
私はそう思っています。今は理解されなくても、継続して活動し伝えていく事で、いずれ当たり前の世の中になれる事を目指して頑張っています。

運営はみなさまのご支援

私達一般社団法人JOYは、非営利団体です。
助成金や市、国からお金は一切頂いておりません!
皆様の寄付で運営しております。

私達の活動はボランティアを含めて、まだ1年ちょっと。法人としては、10ヶ月。
ここまで頑張ってこれたのも、この先も頑張っていけるのも、応援してくださる皆さまの優しさです。

最後になりますが、私達を応援サポートしてくださいませんか?

ご支援方法一覧です!
現物のご支援は、そのまま無料スポットや学校、緊急支援者の為の郵送に使用します。

今私達は、札幌⇄函館⇄東京と函館を拠点に3拠点移動しなければなりません。
その費用も、皆様のご支援から使わせて頂いております。
今回の東京も皆様のご支援で実現し、東京や千葉の方々と連携を取る事ができ、今後東京都内での活動も決まりました。

JOYでは、月額会員様以外にも応援スポンサーを募集しております。ホームページにロゴやお名前の掲載をさせていただきます!
少しでも、私達の活動がもっともっと全国に広がり、ロールモデルとなり、同じ様な団体様ができ、当たり前の世の中になれる様に日々頑張っております。

月額会員様、都度寄付様(1回のみの寄付)、応援スポンサー様、銀行振込、沢山の選択枠がありますが、宜しければ是非私達を応援してください!

オンラインショップにてオリジナルグッズで応援もできますので、こちらも是非!

最後まで読んでいただき心より感謝申し上げます!
これからも、一般社団法人JOYをよろしくお願いします!

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