見出し画像

久しぶりの砂漠 エジプト#4 おらび駅

深夜に到着したマイフレンドと朝食。

オムレツ、ピタパン、チーズふたかけら、杏のジャム、ファラフェル、スライス胡瓜。

1週間全く同じ朝食を食べることになる。基本毎日同じなので、小さな違いを見つけては、新鮮味を見出す。お、今日チーズが違うブランドだ。とか、オムレツの形が違う。今日は折りたたみ方式のオムレツだとか。

マイフレンドタバコをよく吸う。エジプトはどこでもタバコを吸える。レストラン、車内、エレベータの中。それをいいことに、旅の間マイフレンドの喫煙量はどんどん増えていく。タバコも安いらしい。クレオパトラという現地の結構キツイらしい銘柄もスパスパ吸っていた。ホステルの兄ちゃん「それまずいしょ」と苦笑い。これだけ吸って、頭ぼんやりしないのかと不思議に思う。映画人は若い人でもよくタバコを吸う。チェコの映画大学の編集科の教室はいつも煙でもくもくだ。

ホステルでダラダラしてから、外を散歩してみる。マイフレンドが横にいるだけで、見えてくる世界が違う。警察の護送車やクラクションの音に関心を寄せるマイフレンド。誰かと旅をする醍醐味は、その人の世界の見方を体験することが出来ることだろう。あとは男が横にいるだけで、安心感が上がる。エジプトの治安は、そんなに悪い感じはしない。ひったくりや暴行よりも、メンタルゲームで落としてくる感じ。この人良い人かも?と信じたが故に、ちょっとぼられるとか、まぁ若干危険な目にも遭った。(もちろん単に良い人も沢山いた。)

さてさて、話は初日に戻り、まずは両替。日本人らしき青年に出会う。こちらをチラチラと見ている。日本人離れした風貌のマイフレンドと私。異国の地で日本人に会った時、どうしたら良いか分からなくなる。人生で数回ほど日本人だからという理由で話しかけたことがある。一度はチリで。一年以上日本人に会っていなくて、話しかけた。まなみさんって人だった。又会おうと電話番号を交換してその場を離れたけど、上手く連絡先が交換出来てなくて会えず。数年後、まなみさんがテレビ出演しているという噂を家族から聞き、テレビ局に問い合わせてみたが、返答なし。かなしいかな。

両替を済ませ、街を散歩することにした。散歩といっても、少し歩いただけで、口の中は砂っぽくなるし、クラクションの音はうるさいし。「カイロ、もうお腹いっぱいですね」とマイフレンド苦笑い。うん。私も二日目で結構カイロお腹いっぱいになっていた。カイロに住む友人にオススメしてもらった喫茶店でゆっくりするかという話になり、地下鉄に乗ってみる。切符を買うのもままならない。駅構内に座っていたお姉さんに助けてもらう。

駅構内の雰囲気は中々悪かった。スリらしき若者がこちらをジロジロ見ていた。マイフレンドが、スリにガンを飛ばしてくれた。メトロが駅に到着するや否や、ホームは大混乱。降りる人と乗る人が大揉めしている。次の電車に乗るか…とホームで立ち尽くしていたら、既に車内にいる乗客が「おいでおいで」と手招きしている。乗り込み出発する。どうやら、地下鉄は女性車両と普通車両があるようで、私達は普通車両に乗っているようだった。女の姿は見当たらなかった。他の乗客がこちらをジーロジロ見ていて、居心地は悪かった。結局、よくわからない駅で降りてしまった。その名もオラビ駅。1週間の滞在中、なぜか道に迷ってはオラビ駅に辿り着くことになる。

おらび駅周辺

地下鉄駅構内は、やはりザワザワ、なんだか雰囲気が悪くて、地上に出る。もうタクシーで喫茶店へ行こうという話になり、Uberを呼ぶ。オラビ駅。どこにも観光客は見当たらない。路上でフルーツや雑貨を売る商人。渋滞の整備係。路上に停められた車を覗き込むと、木の箱にフルーツが放置されている。ハエが集っていた。かなり混雑した場所で、なかなかつかまらないUber。道に立ち、あたりを観察すること30分。

四方八方からクラクションが鳴り響く

途中、若い女の子が「あなた達、観光客?観光客なの?助けが必要?」と聞いてきてくれた。ちょっと疑い深くなっていた私は、「大丈夫」と言って目を逸らした。

カイロ、カオスすぎて逃げ出したい
Duolingでアラビア語練習してみるが…

ようやく迎えにきてくれたUberに乗り込み、ザマーレクのカフェへ。こちらは落ち着いた地区でホッとする。

藝大の近くを歩き、若い学生と少し交流。

通りは課題を持つ学生で溢れていた
大学の前

あとは喫茶店でチーズケーキとカクテル飲んでボケーっとする。夜は、なぜかパスタを食べて帰宅。外を歩くだけで大冒険な1日であった。

その日は爆睡

行った喫茶店




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?