目黒水海
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2023 → 2024
このままじゃ透明になる、と思った。
その感覚は、数ヶ月経った今もうまく他の言葉で表現できなくて、
透明になる、という言葉以外、なんだかしっくりこない。
透明になる。
自分がすーっと、消えていくような。
形がわからなくなっていくような。
輪郭を誰からも、認識されなくなっていくような。あの感覚。
きっと、人間が透明になるのは難しくない。
難しいことじゃない。
たぶんうっかり...というか、こう
いつか網戸をたのしく直せますように
(2022年・散文)
「生活」をしてみたかった。
あの日、セレクトショップで諦めた、パソコンの入らないちいさくて、でも可愛らしい緑の鞄を、買える私生活がほしかった。
Uberの袋が、転がらない生活がほしかった。
好きな人に恋したときに、生活能力がないことに引け目を感じなくていい、生活経験がほしかった。
ただ作り続けていくために、エンジンに燃料を積んでいくための生活じゃない、もっとささやか
洗濯機のホースを捨てて、そうしてすこしだけ大人になる。
2021年8月6日、木曜日。
引っ越した翌日。洗濯機がおかしい。
洗濯機を、回せども回せども、水浸しのままなのだ。
どうやら排水ができていないらしい。調べてみると、どうやらホースの位置が違うようだとわかる。
洗濯機をなんとか持ち上げる。位置を直す。それでも排水ができていないらしい。調べる。どうやらホースが長すぎるらしい。ホースを取り出す。切る。戻す。
そうしてなんとか洗濯機が正常に動き始め
会えなくても「居場所」になった、劇団のはなし。 #劇団ノーミーツ
行きつけのコーヒーショップが、1周年を迎えた。
カフェラテが美味しい店。
1年前、引っ越して降り立った街で、唐突に始まった「自粛生活」。
自粛ってなんやねん、そもそも言い方がむかつくんだよな、と内心思いつつ、
自炊力・家事力、その他もろもろのおうち生活力が皆無のふたりが、
唐突に24時間自宅生活を強いられることになった、4月7日。
あんなに家から出なかったのは、小学生のお正月以来かもしれな