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ガラスの手 窓に反射 水無月の 新たな高架 池を見下ろし

ガラスの手   窓に反射 水無月の 新たな高架 池を見下ろし(がらすのて まどにはんしゃ みなづきの あらたなこうか いけをみおろし)
鉄道マニア・乗り鉄として新しい路線などができると、できるだけ全国各地で試乗を体験しに行く中野は、電車から見降ろすように見えるため池・粟ヶ池を見て思わず口ずさんでみた。

中野は大阪府富田林市に在住している。住んでいるのは今乗っているところよりもその先、富田林駅の南側でそこは単線となっている近鉄長野線川西駅の近くであるが、やはり住んでいてよく使うなじみの路線が新しくなっているというのは、いつもとは気分が違う。

「高架になるとこんなに風景が変わるのか」6月上旬、喜志駅から隣の富田林駅の間、少しの距離が新しく高架になった線路に乗ってみる。駅を出るとすぐにそれまで使っていた線路と別れ高架線になっていく。
完成記念式典が行われたらしいゲートのようなものが見えたかと思えば粟ヶ池と呼ばれるため池が見える。それまでは同じ高さ、下からこの池が見えたものだが、初めて見下ろすように池を眺めた。

「ここ、こんな池だったのか!」思わず手のひらを電車のガラスに置いてしまう。角度によっては手の影が窓に反射する。ここはいつもと違い、全国の新しい路線に試乗したあと、帰宅直前に通る路線からの風景だ。いつもなら必死に記録を取ろうと撮影をするのに、ここはいつでも乗る普段の風景。だから撮影ではなく、短歌を詠んでしまったようだ。

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今日は、こちら小牧幸助さんのシロクマ文芸部という企画に参加しました。

こちらの本日の記事をモチーフに創作しています。

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