春先に 地道活動 評価され 横文字響く インクルーシブ
奥にあると言われてきた。だが見たところこれは洞窟だ。「洞窟の奥にお子様ランチって？」テーマパークのようなものか、よくわからない。ただコンビニの奥にある扉を開くと、そこからずっと続く謎の空間があるのは確かなのだ。このまま洞窟のような空間を歩く。鍾乳洞らしきつららも見える。まあ立って歩ける広さだし、間接照明があるのか洞窟内が明るいから簡単な冒険だ。さて遠くに何か見えると思えば、目標としていたもの。
「あれが、お子様ランチ？」確かに国旗がケチャップご飯の上に刺さっているからお子様ランチだ。目の前は洞窟の行き止まり最奥のようであった。お子様ランチにはスプーンついいている。「でも」食べることを一瞬躊躇したが、冒険心がそれを上回り、思わず口に含んだ。「うん？」味はよくわからないが瞬時に強力な腹痛が襲う。「ど、毒！」と思ったが、ときすでに遅いようだ。すでにお尻のあたりから一気に勢いよく出てしまった...…。
「お、すっきりした」目を開ける。ここはコンビニのトイレ。数日溜まった宿便がようやく出た瞬間だ。便秘がひどくあまりにも出ず悩んでいた。目をつぶり冒険を空想していいること10分、ようやく便がきれいに出てくれたのだ。「よかった。これで安心してイベントに参加できる」
地道に続いているというインクルーシブなイベントは、いつも周りから「君は少しずれている」と思わている自分にとっては心地よさそうな気がした。建物の外に出る。歩いた先に見えるイベントでは多くの人が笑顔になっていた。「鳥の声」を思って視線を送ると、春先の日差しが目に入る。
春先に 地道活動 評価され 横文字響く インクルーシブ
（はるさきに じみちかつどう ひょうかされ よこもじひびく いんくるーしぶ）
今回は、毎週ショートショートnoteの企画に参加して短編小説を書きました。（お題：【洞窟の奥はお子様ランチ】のお題で、【冒険小説風】ショートショート）
今日の記事「河内長野のスマイルフェスタ」を参考にしました。
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