本を書く 話題求めし 冬ホール 太鼓の響き ヒントの予感
本を書くと意気込んでみたものの、それから24時間が経過した。年明け早々決意したが、根本的なところ、何を書いていいのかわからないのだ。本当はワードのようなものを使って、文字さえ書けば今では電子書籍で簡単に出版できる。
そう思って「やろう!」考えたこと。もちろん本が売れる自信はないが、それは紙本しかなかった時代だって同じで、結局自分の趣味や主張の羅列だからそう簡単に売れやしない。
「売れなくてもいいんだ。今年は執筆者としての記録を残したい!」と思ってやろうとしたが、肝心のネタが思い浮かばないまま、丸一日が過ぎてしまった。
「外に出てみよう」苛立ちをこらえながら家でじっとしてみても仕方がない。出かけることにした。といっても冬空を見ながらむやみやたらと出ても仕方がない。こういう時は決まってある場所に向かった。それは町で一番大きなホールである。休日にホールに行けば、なにがしかの公演が行われているはずだ。その公演のチラシひとつ見ただけで、ヒントが浮かぶと考えた。
「さてと、今何しているんだ」晴れてはいるが冬空は寒い。冷たい風が体を少し震わせる。我慢すること30分余りでホールの前に到着した。今公演しているものでもいいし、来月以降の予定だって良いし、過去の公演のものだってよかったのだ。目的はホールで公演を鑑賞するのではなく、公演内容から自分が執筆すべきヒントが得たいだけだから。
「うん、和太鼓、ほう、面白い」ひとつのチラシを手にして思わず口元が緩んだ。「打楽器をテーマに書いても良いな」とヒントが浮かぶ。和太鼓の公演だからと言って和太鼓のことを書く必要がない。「太鼓」というキーワードから、叩いて音を出す打楽器を連想した。「打楽器なら範囲が広いから何か書けそうだ」思わず口元を緩ませる。
そう思って再度チラシを眺めてみた。「うん、30分後に開演か、気になるな」そう思って財布の中身を見る。鑑賞する余裕はあった。それに暇だから時間は十分あるのだ。「よし、本を書く前に太鼓の激しい演奏でも聞いてみるか」そう思い、当日券売り場に向かう。その途中で頭の中に浮かんだもの、それはなぜか短歌であった。
本を書く 話題求めし 冬ホール 太鼓の響き ヒントの予感
(ほんをかく わだいもとめし ふゆほーる たいこのひびき ひんとのよかん)
今日は、こちら小牧幸助さんのシロクマ文芸部という企画に参加しました。
こちらの本日の記事、「富田林のすばるホールで行われる和太鼓フェス」という内容を参考にしました。
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