福島県沿岸部の復興の活動
福島の沿岸地域の活動
12日月曜日、福島県いわき市に足を運びました。
私の住んでいる福島県二本松市から車で2時間近く沿岸地域へ移動。
今回の訪問先は3つ。
県営中原団地で行われている、月に1回の集い。
こちらは一般社団法人Tekoさんが避難された市民の方々とのお茶会の見学。
富岡から数カ所、避難場所を変えながら 今はここでお住まいの方もいて。「いいところですね。」と声をかけると、
一種、長い沈黙があり…
深くため息をついて、「まぁね」と答えた時の心の内側、ずしっと深く心中を察しました。
富岡町の夜ノ森駅周辺いっぱいに咲いていた「つつじの花を復興させる活動」を市民の皆さんと一緒にしている話をしたところ、「見に帰りたい。見に行かなくっちゃ。」と笑顔で話されていました。
徐々に 震災の時のエピソードが出てきて聞かせていただき 今やっと話せるようになったことを教えてくださいました。
ご年配の方々から学ぶことは沢山あります。
「他の地域の人」ではなく、「人生の先輩」としていろんな話を聞かせていただきドラマのような話に引き込まれます。自分の話をすると 寄り添ってもらう場面もあったりしながら あっという間の2時間でした。
また会いにいきますね。
手を握って再会を約束しました。
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いわき市では 震災後すぐに 50の団体のが一緒になって知恵を出し合い、復旧復興と多岐に渡り活動が必要になりました。そして福島県内の避難者の受け入れにも力を注いできました。
非営利団体「みんぷく」さんが立ち上がります。
その後、令和元年の台風19号がいわき市沿岸部を襲い、そこでも底力が必要になります。
震災が起きて 初めて学ぶこと、気づくこと、ドキッとしたこと、色んなことがあります。
一人で抱える怖さはもちろんですが、団体ごとの方向性やパッションをどうつなげていくのかなど 初めての作業が続きます。そして関係性、地域や近所との付き合い、今まで気にしなかったことにも意識を向けなければ生きていくことができません。
色んな葛藤や決断があったことが想像されます。
復興住宅が準備されると 自治体を形成するための仕組みやサポートを主とする団体。
避難者に直接関わることは活動する自分達の的にもインパクトが大きいため、直接ないけれど、フードバンクと連携しいつでもサポートができるシステムを形成しサポートする非営利団体「ザ・ピープル」さん。
農作業やオーガニックコットンをはじめとした「暮らしといのち」に根付いた活動から、心の復興を目指す活動や。
SDGsが自分達の活動を統合していくと 人や環境とのつながりを再確認しながら自分達の健やかさも大事にし、持続可能な支援を目指しています。
願いや思いを持った活動のお話に胸が熱くなりました。
ふくしまをなんとかしなくっちゃ!
その思いのもとに集まる 有志たち。
福島への想いが強ければ強いほど、そこに立ち上がる葛藤があり、関係性の難しさや大事にしたいことを見失う瞬間もある。
もちろん 胸が張り裂けそうで 自分の中でも分離するような場面が何度もあったことでしょう。
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11年月日が経つと、避難者たちも地域の人も11歳 歳が繰り上がります。
福祉を視野に入れた活動の必要、高齢者が培った生き方やスキルが生き生きと表現され、相互に貢献できるコミュニティがあり、新しい世代への交流が生まれ、未来へと橋渡しができていったらどんなだろう…。
特権やパワーのない 子供や困窮家庭への影響はどうだろう…。
まだまだ、足を運んで この地域で何が起きているか 何が進んでいるかを見つめていきたいと思いました。
震災で大きなお金を手にした家族の影響と子供への影響。
震災で大事な人や住まいを失った家族の変化と子供への影響。
震災でサポートを受けて、何倍にも大きく飛躍した子供たちにも会いたい。
どんなに活動をしても、女は家の仕事をするのが当たり前。クタクタになっても愚痴もこぼさず家事をこなす女性の活動家たち。
資金や物質、環境を示し それで支援は完了ではないこと。
システムの中に、生きているいのちや存在があるのだ。
丁寧に寄り添う草の根。
私なりに、一緒に根ざすことを意識して ただそこに存在しながら学びたいと思った。
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私も含め、私たちは皆 揺らぎの中を生きている。
戻れない。戻りたい。戻らない。
お墓はどうしよう。息子は?娘は?孫は?そして私はどうしたらいいんだろう。
とりあえず、ここまできた。
前向きになれる 楽しい活動も出来ているし、楽しいんだけど…。
気後れするような、無理に前に進むような、その感覚を大事にしてほしい。
きっと、体の中の細胞に記憶されている大事なものから 必要を知らせているのだ。
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ここで生きる。自分が生きていくために、もう一つ お誘いして 私の今ここを私自身も 一緒に考えたい。
前を向く。
前に進む。
感謝をする。
そして、痛みや悲しみをケアする。
前を向く。
前に進む。
感謝をする。
私もこのスパイラルを感じて生きている 自分は大事な一つであり、自分の中に存在する大きな世界を内包している その世界へ。
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