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アルメニアってどんな国? | ミュージック・ジャーニーvol.1
皆さん、民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
第1回目は、ヨーロッパ、カスピ海、コーカサス山脈に囲まれた人口約300万人の国、アルメニア共和国にご案内致します。首都エレバンは、“庭園都市”と呼ばれるほど美しい自然豊かな街で、旧約聖書にあるノアの方舟が漂着したと伝えられるアララト山を臨むことができます。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45689239/picture_pc_a38518145cb4a3f02c30328c0d7028be.png?width=800)
ここは、西にトルコ、北にジョージア、東にアゼルバイジャン、南にイランと接していることもあり、多様性に富んだ文化を楽しむことができます。
また、長い歴史の中で独自の文化も生まれ、なかでも聖人メスロプ・マシュトツが創り出したアルメニア文字は、民族音楽や宗教音楽などを通して、今に継承されてきたと言われています。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45675710/picture_pc_54bf7f2fd1c220af45f22b89fe43053e.png)
ここで、アルメニアの素敵な伝統楽器を民音音楽博物館のコレクションより、いくつかご紹介します。
管楽器の“ドゥドゥク”は、アルメニア聖歌の演奏に用いられ、国を代表する楽器の1つです。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45675737/picture_pc_901eb504015b3c9420f489c1e6191537.png?width=800)
紀元前1200年ごろから中央アジアで使用され始めたダブルリードの木管楽器で、日本の篳篥(ひちりき)や中国の管子の先祖にあたる管楽器とされています。温かく柔らかな音色が特徴です。
“カマンチャイ”は、張りの小さな丸型胴に金属の足と木製棹をもった4弦の弓奏楽器で垂直にたてて弓で演奏します。芸術音楽から民族音楽まで幅広く用いられています。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45675749/picture_pc_fff8e3d8ed8cadedf522e12650b884d8.png?width=800)
“ブルール”は、杏の木でできた縦笛で、アルメニアの民族楽器“ドゥドゥク”や“シヴィ”と合奏で用いられます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45689300/picture_pc_98413264245429eae5439652f95b3903.png?width=800)
~写真は全て民音音楽博物館の所蔵品~
民音では、2012年、「アルメニア・リトル・シンガーズ」を日本に招聘し、アルメニアの伝統音楽をはじめクラシック、ジャズ、現代音楽など、多彩なレパートリーを全国の皆さんにお楽しみいただきました。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45675846/picture_pc_3470d4db4a0eb66b0f3f67a85d712ff2.png?width=800)
今回は、その公演の中から陽気な“ポリフォニック・ジョーク”とアルメニアの地域アパランを描いた快適な歌“アパランⅠ”、“エーデルワイス”をお楽しみ頂きたいと思います。
1.ポリフォニック・ジョーク 作曲:ペトロシャン
2.アパランI 作曲:R.ペトロシャン
3.エーデルワイス 作曲:Rロジャース
<アルメニア・リトル・シンガーズ>
1992年に創設された児童合唱団で、文化大使として多くの海外公演を行うほか、各国のコンクールで最高位に輝いている。審査員からは「彼らは天国から舞い降りた天使であり、彼らの歌声は神のメロディである」と高く評価されている。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45676046/picture_pc_4ee3a9835be3a6f308bfb230607dcd7d.png?width=800)
次に在日アルメニア共和国大使館グラント・ポゴシャン特命全権大使が推薦する音楽家“ケイデンス・アンサンブル”の演奏をお楽しみ頂きたいと思います。
アルメニア民族音楽とクラシックとの融合というユニークな演奏スタイルで、国内外で人気を誇っているそうです。今回は、彼らの演奏の中から、18世紀アルメニア芸術史を象徴する伝説的アシュク(吟遊詩人)サヤト・ノヴァの作品「この世にはお前だけ」、アルメニア音楽芸術の父コミタスの作品でアルメニア人たちの気質特有の光と影を伝える作品「春とハブルバン」、そして皆さんご存じアストル・ピアソラの作品「リベルタンゴ」の3曲をお届け致します。
1.この世にはお前だけ 作曲:サヤト・ノヴァ
2.春とハブルバン 作曲:コミタス
3.リベルタンゴ 作曲:アストル・ピアソラ
<ケイデンス・アンサンブル>
2004年にアルゼンチンの作曲家アストル・ピアソラ(Astor Piazzolla)の作品を演奏するために結成され、現在は、ギター、ヴァイオリン、アコーディオン、ピアノ、コントラバスの 5名で活動。アルメニアの民族音楽、クラシック、ワールドミュージック、ポップスなど幅広いレパートリーとユニークな演奏で高い人気を博している。国外でもアルゼンチンでのツアーをはじめ、多くの国で活動を行っている。
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45676215/picture_pc_656ca59cf45f95671041ec5192f4a075.png?width=800)
アルメニア共和国への音楽の旅は、いかがでしたでしょうか。
少しでもアルメニアの素晴らしさが伝わり、いつの日か皆さんが訪れる日が来れば、嬉しく思います。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。
協力:駐日アルメニア共和国大使館
Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-
この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/9342/min-on-music-journey-the-republic-of-armenia/
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