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ニカラグア | ミュージック・ジャーニーvol.15

民音ミュージック・ジャーニーへようこそ。
今回は、中央アメリカ中部に位置し、西の太平洋、東のカリブ海に挟まれた湖と火山の国ニカラグア共和国へ、駐日大使館の皆様とともにご案内いたします。

ニカラグアは野球が盛んで、1991年にメジャーリーグ史上13人目の完全試合を成し遂げた、デニス・マルティネス投手を輩出した国でもあります。首都マナグアには「国立デニス・マルティネス・スタジアム」という彼の名を冠した球場があり、毎年、多くの野球ファンが詰めかけています。

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国立デニス・マルティネス・スタジアム

首都マナグアと人気のレジャー
首都マナグアは、人口約185万人の中央アメリカ第2の都市です。街にはカラフルな教会や住居など、スペインの植民地時代に建てられた「コロニアル様式」の建築物が立ち並び、当時の面影を残します。マナグア湖畔の南に位置し、郊外には水量豊かな火山湖がいくつもあり、美しい自然に囲まれています。

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水源に恵まれた首都マナグアの様子

マナグア湖の対岸にはモモトンボ火山が、その南側にはマサヤ火山が美しくそびえ、その悠然とした山容は多くの画家に親しまれ、いくつもの絵画に描かれています。

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ニカラグアは、火山の斜面をボードで滑降する「ボルケーノボーディング」の名所として知られており、これらの火山も、そのレジャースポットの一つになっています。

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ニカラグアの古都グラナダと世界遺産の街レオン
マナグアの南東に位置する古都グラナダは1524年に建設され、ニカラグアの歴史上、政治、経済の重要な役割を果たしてきました。中米最大の湖ニカラグア湖のほとりに位置し、スペイン文化の影響を受けたコロニアル風の建物が数多く見られます。

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ニカラグア湖に浮かぶオメテペ島は、2つの火山からなる島です。淡水湖の中に浮かぶ島としては世界最大で、自然豊かなこの島には、約35,000人の島民が、農耕や牧畜を営みながら観光を生業として暮らしています。

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マナグアの北西約80kmに位置するレオンは、1821年のニカラグア独立から1855年まで首都として栄え、今でも国の重要な拠点のひとつとなっています。市街にある中米最大規模を誇る教会「レオン大聖堂」は、バロック様式と新古典様式の特徴を有した建築物で、2011年にユネスコの世界遺産に登録されました。

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サン・ファン・デル・スルは、マナグアの南140kmに位置し、太平洋に面する港町で、国内で最も人気の高いビーチタウンです。毎年、国内外から多くの観光客が訪れサーフィンなどを楽しんでいます。

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マナグア北東の高地には、セルバ・ネグラという天然林があり、ここではコーヒーが栽培されているほか、200種以上の野鳥や猿などの野生動物を見ることができます。

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農牧業が盛んなニカラグアならではの郷土料理
農牧業が盛んなニカラグアでは、豆類などの穀物や、牛肉、豚肉を使った料理がよく作られます。

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「ガージョ・ピント」という豆の炊き込みご飯や、バナナの葉の上に、蒸したユカイモと豚肉、キャベツのマリネをのせた「ビゴロン」などの郷土料理があります。またマンゴーやオオバコなどの果物や、コーヒーの栽培が盛んです。

ニカラグアに息づくユニークな文化
ニカラグアには「エル・グエグエンセ」という民間伝承の劇があります。
これは演劇、音楽、ダンスを組み合わせたニカラグアを代表する民俗文化で、毎年1月になると、首都マナグアから南へ42km離れたディリアンバにて上演されます。2005年、ユネスコは、これをニカラグアの「人類の口承及び無形遺産の傑作」と宣言しました。
また、ニカラグアのカリブ海沿岸地域はアフリカ音楽の影響を受けており、「パロデマヨ」というダンスが広く知られています。陽気でエネルギッシュなスタイルで、現地を訪れる観光客の人気を呼んでいます。

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民音は、2017年、ニカラグアを代表する女性シンガーソングライター「カティア・カルデナル」と人気バンド「ラ・クネータ」を日本に招聘しました。その公演の中から3曲をお聴きください。

< 演奏曲リスト >
1.「光を照らして」 

2.「ラ・クネータ・メドレー ~モンドンゴ、グディエレス一族、バイラロ(踊ろう)~」

3.「空気を耕そう」

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< カティア・カルデナル >
ニカラグアの国民的歌手で、これまで北米、アジア、ヨーロッパなど30ヵ国以上をツアーで巡る。また20枚以上のアルバムをリリースし、中米出身の女性アーティストとして最大のリリース数を誇っている。

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<ラ・クネータ>
トロピカル・フレイバー溢れるメロディと生活に密着した歌詞によるミクスチャー・サウンドが人気を博し、ニカラグアを超えて中米全体にその名を轟かせ、グラミー賞にもノミネートされた人気バンド。

最後に、駐日ニカラグア大使館ロドリゴ・コロネル・キンロッフ特命全権大使よりご紹介いただいたニカラグアの特徴的な音楽4曲をぜひお楽しみください。

<プレイリスト>
1.「ロス・ドス・ボリヨ」
演奏:カメラータ・バッハ、ルベン・ダリオ青年交響楽団

2.「モニンボの太陽」
ニカラグアの音楽文化にとって欠かせない作曲家カミロ・ザパタへのオマージュを歌と踊りで表現した曲です。

3.「私の丘の花」
出演:マリオ・モンテネグロ、ハイド・パラシオス民族舞踊団

4.「弾丸」
演奏:オフィリオ・ピコン、青年交響楽団
ニカラグアの詩人サロモン・デ・ラ・セルバが戦争の意味や彼の思いについて書いた詩を、シンガーソングライターのオフィリオ・ピコンが歌った曲です。瞬く間に人気を博しました。

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ニカラグアの旅はいかがでしたでしょうか。
音楽の旅はまだまだ続きます。次回もどうぞお楽しみに。

協力、写真提供:駐日ニカラグア共和国大使館

Min-On Concert Association
-Music Binds Our Hearts-

この記事は英文での提供もしています。
https://www.min-on.org/9966/min-on-music-journey-no-15-nicaragua/

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