マガジンのカバー画像

読書

3
運営しているクリエイター

#読書感想文

『罪と罰』と過ごした日々 #1

『罪と罰』と過ごした日々 #1

ドストエフスキーの『罪と罰』を一ヶ月かけて読んだ。
感想をまとめようと思ったが、気になる要素が多すぎて、一度に文章にするのは容易ではない。よって、日記として書いていたものを掲載することを決めた。
一応、日記の背景として。
2.12に台湾に渡り、2.26の朝まで子どもと防疫ホテルに隔離中。一歩もホテルの部屋から出られない状況下で書いている日記である。

2月22日 火曜日 13:00
ドストエフスキ

もっとみる
“モンスター”のつくり方

“モンスター”のつくり方

 『あまたの独裁者たちからエッセンスを抽出して作られた、いわば“独裁者の最大公約数”である』と言われるフィルは最後には〈創造主〉の手によって解体され、“モンスター”と札をつけられる。
フィルは本当にモンスターだったのだろうか。

短くて恐ろしいフィルの時代 (河出文庫)

 『短くて恐ろしいフィルの時代』は、国民が一度に一人しか住めない極小の国、〈内ホーナー国〉が更に小さく縮んでしまったところか

もっとみる