ON THE ROAD (路上)

今まで読んだ小説の中で最も影響を受けた本。

ジャックケルアックという人の書いた、「ON THE ROAD (路上)」という1957年に発行された小説です。

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私が社会人になって、まず販売の仕事を始めました。

そのお店というのはワールドが運営する「TOKYO HIPSTERS CLUB」という1店舗のみのコンセプトセレクトショップ。

 ブランド名に使われたヒップスターとは、1940年代初頭に流行したジャズ、特にビバップの愛好家、現代感覚に敏感な者、本当のフィーリングを持った者などのことを指し、ヒッピーの語源となった言葉。

定義的には下記。

“a person who follows the latest trends and fashions, especially those regarded as being outside the cultural mainstream.”

 「最新のトレンドやファッション、特に文化的な主流の外にあると見なされるものに従う人」

 

その中でも、1960年代のアメリカ文学集団、「ビートジェネレーション(beat generation,beatnik)」と呼ばれる人たちが自らをヒップスターと呼び、1991年に発売された諏訪優氏が翻訳されたギンズバーグ詩集に書かれた訳注には、

 ”画一的追従や戦争に反揆を感じて意識的に孤立的自我の境地に自分を置いている人びと”

とも書いてある。

 

アレンギンズバーグの有名な詩集 HOWL(吠える)にも、

angelheaded hipsters burning for the ancient heavenly connection to the starry dynamo in the machinery of night,

夜の機械の 星々のダイナモとの 古代からの神聖な関係を憧れてしきりに求めている天使の頭をしたヒップスターたち

 という一説出てくる。

 

「TOKYO HIPSTERS CLUB」とは、

自分自身を表現する新しい方法を発見し、本質的に独自の文化を創造した先駆者

=「ヒップスター」たちに、焦点を当てたブランドでした。

お店の一方の壁一面には「チェゲバラ(Ernesto Guevara)」の肖像画が飾られ、もう一方には横尾忠則の作品が飾られていました。

「TOKYO HIPSTERS CLUB」についてはまた今度。

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「ON THE ROAD (路上)」という小説

1950年代から60年代にかけてアメリカの文学集団「ビートジェネレーション(beat generation,beatnik)」の一人、「ジャックケルアック(JACK KEROUAC)」が書いた自伝の様なもので、登場人物の名前こそ違うものの、実在する人物がモデルとなっている。

簡単に要約すると、若者たちが車に乗り、ルート66を舞台に広大なアメリカを放浪するというストーリー。

ヒッピーのバイブルとなる本で、とにかく疾走感、躍動感のある物語で、酒、女、薬が随所に出てくる自堕落的な狂気が伝わってくる内容に衝撃を受けました。

 ジャズに対する描写も細かく描かれ、先述の通り、当時の音楽はジャズ。チャーリー・パーカーやデクスター・ゴードンという名前も登場し、ビバップに熱狂する描写がとにかく印象的でした。

 お時間がある方はぜひご一読を。

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昨年、NYCに出張する機会があり、ジャックケルアックと同じ場所で、記念写真を1枚。

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