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夏のお茶漬けと家族と読書感想文
おじいちゃんとおばあちゃんの家に行くと、
いつも正方形の形の高級な昆布があった。
何故かそれはいつもとても綺麗に見えた。
をぐら屋の昆布。
それは、陶器に入ってあり、
私の大好物でした。
おじいちゃんの事は、いつも
じーじ、とか。じっちゃん。
とか、呼んでいました。
おじいちゃんは競馬や野球を新聞とテレビのチャンネルで設定していた。
今日は、春高にしよーかなー。
今日は、馬さんにしよーかなー。とか。
唄うように話してくれた。
じっちゃんは頭が良い方じゃないけんなー、
んー。んー。と呻き声の様な、
思案めいた?様な顔で。
新聞を睨みつけて。
どこどこの工事が始まったから、とか。
政治のこの人がどうだとか。
男の大人の世界はわかりやすく
聞かせてやんなきゃ行けねえ。と。
話し終えたら、すぐ人に迷惑を掛けちゃいけねえから、と。イヤホンを付け、ラジオを聴きに。戸を閉めて自分の部屋に篭りに行った。
小さな私は、じーじが巣に籠りに行ったよ、
と言うと、おばあちゃんが大笑いした。
そんなコウモリみたいに!
その話を、夏の昼食の席で話すと、
日本の教育をおばあちゃんが褒めていた。
私は大好きな四角の高級な昆布と、お茶とご飯で。それらをお茶漬けにして。丁度、頬張っていた頃だ。
小さな子どもが独創的な観点で、自分のおじいちゃんを怖がりもせず、部屋を巣と言い帰ったではなく籠(こも)ったと。
怒られそうになったのではないかと、
思った私がお茶漬けを後にし、目を泳がせ、
ベランダの外の鳥を見ると、あんな鳥さんの様にだよ。と誤魔化して言った。
とても情緒的に。とても、綺麗に... ...。
眼鏡をかけた怖いおばあちゃんは、
ちょっとそれをずらした。
鋭い!!っと。
何とも鋭い!あっぱれ!と。
(祖母は中国時です。)
私を褒めているのか、世界を誉めているのか、わからないが。
言葉のセンテンスで迷ったり、
何度も見たり読んだりすると、
人に対する無礼を
言葉や表情や感覚は
表現や色がすぐ変わってしまうから、
欲しい部分で仕留めないと!と。
それも、良い様にね!!!と。
その後ついにじーじが喋った。
パンチパーマに背中と脹脛に椿と鯉の色付きの刺青を入れたおじいちゃんが。(造話です)
私はまた顔を赤らめて、こくりと頷いた。
お父さんはお父さんで、別宅で。
〇〇のおじいちゃんから見たり聞いたりしてるだろうと。
静かに株の値動きやニュースがかけられてた。
会社の歳上の年代に合わさんとな、
ややこしいから。と。
おじいちゃんに合うと、いつもお父さんがすごく若くてか弱い青年の様に思えた。
じっちゃんの家でようできたんか?と、
お父さんから話され、作文と絵がまとまったのと、国語の漢字がすんだよ。と話した。
下水道の作文は賞状ゲットだよ!
と、話すと。俳句は?と。
ない!
と答えると、お父さんはそっか。と。
夏を思い出すと、
いつもお茶漬けと四角の昆布を思い出す。
そしてこの家族の会話を。
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