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暗闇(くらやみ)の掘り


恋焦がれる。刹那い。尊い。恭しい。

これらの言葉が頭によぎる。

どうしてか、わからない。

鏡やモノに自分の姿を映しても。
わからない。

なぜこの言葉や感覚や境遇に陥ったのか。
不思議で仕方なかった。
何かに取り憑かれたのか?

答えがほしかった。

父やおじいちゃんとお兄ちゃんに訊いてみる。

私、どうなってる?

そう訊ねたら、

お前〇〇と一緒に居るよ。きっと。

その投影から来る感情が
その感覚を生み出したよ。

なーんだ、幽霊か。笑

そう思うと。〇〇幽霊?それは怒った。

私が鳥か猫の毛が逆立ってように、
ビックリすると、
〇〇もびっくりしたと言った。

大してびっくりしてないのに。


〇〇は、まるで食器棚にある、
大事な陶器。

わたしはそれが、
ワレナイ様に大事になおして。
そして、恋焦がれ見ていた。

触りたいけど、触れられない。

お父さんはそんな私を見て笑った。

お前そんなに
それが見たいの?フレタイノ?.


こわい国のあぶない食器だからね。

気をつけて触ってあげないと。


危なくて、
その子(食器)も落とすと、ワレちゃう。

大事にせんとね。と。



数日後、
おじいちゃんとお兄ちゃんに訊いて貰うと
忍び声で。

お前、
それはその闇の食器に、恋をしたんだよ。
と、まるで魔女のように言った。


わたしの大事な〇〇。それは、それは。

大切な。


〇〇=食器、幽霊、闇の食器、陶器

私の体から出た感情は
はじめて思い感じたとき、こう言った。


恋焦がれる。刹那い。尊い。恭しい。

あぁ。とても切い。

そして、とても大好き。

だって大人と秘密のはなしができるから。


大事な心の芽生え.

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