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〔ファッション産業〕で服をつくることについて 後編  #6

こんにちは!オーダーメイドレディスファッションブランド TROIS F(トロワエフ)の運営 mimasです。

前回につづき、アパレル業界の中で働いてきて感じてきたこと、なぜオーダーメイドブランドをはじめたのかについて、TROIS Fの理念について書いていきたいと思います、お付き合いください!


ファッション産業って誰のため?

日本における いわゆるアパレル産業という形態が形作られたのは1960年代ごろからと言われております。

生地を購入し、家庭で衣服として仕立てていた時代から、既製服、大量生産でつくられた服が百貨店等で売られはじめ、1970年代からはファッションビジネスとして衣類を生産するメーカーが流行を創り出し、それぞれの年代でのブームが生まれ、アパレル業界としてのシステムが確立していきました。

私を含め、今業界で働いている世代は、基本的に服はお店で買うもの、必要に応じて様々なジャンルのブランドから選ぶものという感覚が普通だと思います。

ですが、成熟し、飽和しきっている今のアパレル業界で、ほんとうに必要な服、欲しい服を探し出すこと、サイズも好みもぴったりで自分に似合う服を失敗なくお買い物できることがとても難しくなってきています。

好きなブランドの雰囲気が変わってしまった、ブランドそのものが無くなってしまった、サイズ展開がちぐはぐで私に合わない、シルエットはいいけどこの色はなんだか違う・・・

長年ファッションが好きで、服を消費してきたひとたちはきっとこんな違和感を感じているのではないでしょうか?

だってアパレル企業は、利益を得るためにたくさん売れる(であろう)服のみを作っているから!
基本的に各世代、各ジャンルのマジョリティをベースに、その時代の流れに従っていちばん売れそうなデザインを提案しているだけだから!

ファッションという文化と消費の関係

もちろんデザイナーが独自の価値観、スタンス、美意識で、確固としたプライドを持ってすばらしいファッションを生み出しているブランドもたくさんあります。

小さい規模ながらとても魅力的で、毎シーズンのコレクションを楽しみにチェックしているブランドは海外にも、日本のドメスティックブランドの中にもいくつかあります。

ファッションについて、着ることについての観点は、また改めて書きたいと思いますが、ひとが着るものとしての「衣服」を考えると、生活必需品としての服、好きをベースに着ることを楽しむ服、表現の場において着る服、スポーツ等のシーンで着るような機能性重視の服、等々全部が違うけれど、生活者として現代を生きる私たちは、すべてが必要不可欠です。

一般的な生活者としての人間が本当に必要としている服は何か?
量産品として作られた服がすべての必要とされる人に十分に行きわたっているのか?

消費者が過剰に求めることによって、企業は常に生産過多、結果的に破棄するためのものづくりになっていないか?

つまり、ひとがより良く生活するための衣服は何か?
そんなふうに考えると、
無駄な消費をせず、かつファッションを楽しんで、生産者と消費者がお互い豊かで幸せな循環ができるシステムが必要なのではないかという思いが大きくなっていきました。

わたしたちにできること 無駄のないサイクルでの服づくり

ここ近年は主に国内生産で小規模のブランドの生産に関わってきていたので、企画~生産~販売の距離が近く、実際に携わっている生産者の方々とコミュニケーションをとりながら服づくりをしてきました。

規模が小さいということは、たくさんの量は作れないけれど、皆が納得のいく良い仕事ができるということがひとつの特性です。

お客さまの声がダイレクトに企画、生産に反映し、またタイムロスも少なく、確実に欲しい、必要な服が作れて、エンドユーザーさんに届くといったメリットがあります。

そういった背景があったので、オーダーメイドという形態は、この業界の課題解決としてのシステムとして私でも構築できるのではないか?と思い立ちました。

オーダーメイドというと高価なんじゃないか?どんなデザインや生地で作ったらいいかわからない?といった疑問を解決するために、私たちは骨格診断のツールを使ってお客さまにいちばん似合う、お客さまの魅力を活かすための唯一無二の服を、百貨店で買えるくらいのお値段でつくるというブランドをつくりました。

お客さまと生産者、そして地球環境においても無理がない、皆が幸せな服づくりが続いていけるよう、規模は小さいながらもひとつひとつの服、商品が必要とされる人に確実に届けられるように、TROIS Fの活動を今後も見守っていただければ幸いです。

TROIS Fのサスティナブルにおけるコンセプト、理念については次回に書いていきたいと思います、お読みいただきありがとうございました!





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