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断面図じゃなく、横断図で考える。

未満建築メンバーは、全員、大学時代に建築学科を専攻しており、私も大学で建築や都市を学んでいた。

設計課題などでは、計画敷地が予め示されていて、その敷地内に想い想いの建築を設計していた。

ある時、教員から「都市や建築の計画では、敷地境界にこそ、せめぎ合いがあり、センスが問われる」と言われた。

何となく分かったつもりだったけど、それを計画にうまく表現できた記憶がない。

それから10年以上経ち、実務で都市や建築、土地の造成などを担当する中で、最近考えるようになったのは、

断面図ではなく、横断図で計画することが必要なんだと思うようになった。

断面図は、敷地境界と計画平面図が示され、敷地内の植栽などが少し書かれる程度。

しかし、昨今は目の前の道路や公園なども含めた暮らしを考えることが求められることから、どうにも敷地内だけ考えていても、対応できない。

だから、これからは横断図で建築を計画するクセを当たり前にしていく時代だと思う。

それまで無関係だと思っていた、敷地面前の道路や公園が、気になってくる。

というより、暮らし始めたら、家を出れば道路を歩くし、公園に出かける事が増える。

たかが、断面図を横断図で考えるような少しの違いが、見える世界を大きく変え、暮らし始めたその後の、暮らしの動きが見え始める。

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