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「脱・ひとり広報」を目指して。広報PRチーム化へのチャレンジ

カミナシ広報PRのミヤチです。
最近、広報PR界隈では「ひとり広報」というワードをよく見かけるようになりました。
かくいう私もひとり広報歴はかれこれ10年超。
まさに今、カミナシの広報PRをチーム化して「脱・ひとり広報」をするにあたり、自分自身を振り返りながら想いを綴ってみようと思います。

ひとり広報で悩んでいる方や、これからチーム化しようと考えている広報PRや経営者の方にも読んでもらえると嬉しいです。

振り返ればひとり広報歴 約12年…

私のこれまでのキャリアは、中小企業やベンチャー・スタートアップでの就業経験が中心でした。社員数自体が100名程度と小さい企業規模で、相対的に広報PRは一人にならざるを得ない環境で働いてきました。

▼私のキャリアについてはこちら

今回、記事を書くにあたって、一人だった時期を改めて数えてみたところ約12年…。

通算14年ほどの広報経験の中で、チームでの広報PRの活動経験はたったの2年です。
配属先はだいたい社長直下が多く、企業の成長とともに管理部門に在籍して管理部門としてのチームにはなるものの、同じ職種の人と働いた経験はほぼありません。
チームだった当時はマネジメントやリーダー職として、後輩や部下の指導にあたってはいましたが、もうそれも何年も昔の話😇

私は「チームで広報PR活動をする」ことが正直わからなくなっていました。

「ひとり広報」って賞賛される状態?

何年もひとり広報を経験していると、ありがたいことに幅広いスキルが身につきます。
一通りのことはそれなりにこなせるようになり、経験値が増えるとだいたい結果も予測がつくように。あまりマネジメントされなくても、自分でなんとかする力もついてしまう。

ただ、ひとり広報はスーパーマンではありません。
他社のひとり広報さんの中には本当にスーパーマンみたいな人もいますが、少なくとも私は不器用で、できないことの方が多いです。
いくら経験がある人でも一人でできることには限界があり、時間も限られています。
あれもこれもと触手を伸ばしすぎると、かえって結果も中途半端になってしまうこともあります。これも、これまでの経験で学んできました。

<ひとり広報で気を付けていたこと>
・やらないことを決めて、注力すべきポイントを明確にする
・(費用との相談は必要だけど)外部の力は臆せず頼る

私が敬愛するスタディスト・朝倉さんのこの言葉が印象的です。

その企業のフェーズや組織体制によるところは大きいとは思いますが、私もいつまでもひとり広報の状態が良いとは思っておらず、とても共感した投稿でした。
時折、一人でやっていることを褒めてくださる方もいらっしゃいますが(もちろん嬉しいのですが)、決して「一人で何でもできるのがカッコいい」わけではなく、早く脱した方が良いと思っています。チームで広報したほうが大きな施策など、できることが増えて面を広げることができるからです。
特に成長路線を描くスタートアップにおいては、成長曲線をより右肩上がりにできるだろうなと考えています。

「広報はコストセンターだから人員を増やしてもらえない」という声も耳にします。過去には私もそう思っていました。
ただ、広報PRは経営課題を解決する存在だと捉えると、企業の成長とともに解決する課題も大きくなるはずです。今にして思えば、フェーズに適したPR戦略を提案できていなかったり、チーム化の必要性への理解を経営陣にしっかり伝えられていない状態だったのだな、と反省しています。

スタートアップの広報PRをチーム化するタイミング

カミナシも社員数が70名を超えて100名が見えてきている状態で、新たなフェーズを迎えつつあります。
企業や人によって考え方はさまざまだと思いますが、個人的には社員数100名あたりが2人目広報を迎えてチーム化するタイミングかなと思っています。
広報PR組織の立ち上げ期から業務が安定してくる頃だったり、企業としても新しいフェーズを迎えるタイミングなので、広報PRの業務も幅を広げる時期に差し掛かるからです。

幸いなことに、カミナシの経営陣は広報PRに対する理解があり、2人目を迎えて広報PRチームをつくることに賛同してくれたため、2人目広報の募集を開始することができました。しかし、これまでの私自身の短いチーム経験でも、過去いた会社では2人目広報人材の採用に苦労した記憶があります。
また、まわりの広報仲間からも2人目の採用に苦労している話をよく耳にしていました。

個人的に思う苦労ポイントとしては、以下の2つだと思っています。

①そもそも人材が圧倒的に少ない
経験者を求める場合、ハイスキルな人材は転職市場に流通していない。
(そんな人はだいたい独立しているか、リファラルで転職するケースが多い)
②2人目広報のポジションを希望する人はもっと少ない
スタートアップ周辺にいる広報PRの人たちは基本0→1が好きな人が多い説

上記のこともあり、おそらく採用活動は長期戦になることは目に見えていました。もし、チーム化を検討している方がいる場合は、早め早めに動くことをお勧めします。

私のチャレンジと現在取り組んでいること

前述した通り、私はチームでの経験が圧倒的に浅いことから、現在はチーム化に向けて目下いろいろとチャレンジ中です。

●チームで成果を上げられる能力を身につけること
10月からはCOO直下に配属してもらい、チームマネジメントについてみっちり勉強させてもらっています。
先月は早速、マネジメントを学ぶ上でおすすめの書籍を教えてもらいました。今はこの書籍を読んでいます。
元インテルCEOのアンディ・グローブが、仕事の基本的な原理とマネジメントの在り方をまとめた一冊とのことで、初学者向けに最適ということですすめてもらいました。

●業務委託&副業メンバーで広報PRチームを発足
現状は社員としては私1名のみですが、2人目社員の採用に先行して業務委託や副業メンバーにジョインしてもらい、チーム化を始めています。
今後、2人目の社員が増えたとしてもチーム内でスムーズに業務ができるように、いまのうちに業務委託や副業メンバーとの役割分担や期待役割を明確化するような整備を始めています。

業務分担をスプレッドシートに書き出す作業から。
工数は目安として書いてみたものの、広報PRは工数で算出できない業務が多いと感じました。

上記の取り組みをすることで、2人目社員に対するイメージも明確化されてきました。
COOやHRにも壁打ち&フォローしてもらいながら職務記述書もブラッシュアップして、よりフィットする方に応募してもらえるような内容にしています。(完成ほやほや)

●メディアリストの整備とツール活用
これまでは私だけが知っていればよかった情報も、チームメンバーが増えれば共有して情報を活用していく必要があります。
広報PRだとメディアリストが一番わかりやすいかもしれません。
今まではGoogleスプレッドシートで管理していたのですが、今後はいつアクションを起こしたのか、誰が連絡をしたのかがわかるようにする必要があります。情報を追記するとなるとGoogleスプレッドシートでの管理には限界を感じたため、HubspotというCRMツールを活用することにしました。
Hubspotは社内でもすでに活用されているため、使い方がわからない場合は教えてもらえそうと思ったのが選定理由です。

まだまだチーム化へのチャレンジは始まったばかりで学ぶことは山積みですが、広報PRがカミナシの成長に貢献できるようなチームづくりをしていきたいと考えています。

これからどうやってチーム化をしていくのか、何に取り組んでいくのかなどをもし知りたい方がもしいれば、お気軽にご連絡ください。
お待ちしています!!


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