Op.41 頬の火照りはジョークのせいで


Samstag, November 24


10:30から二台ピアノのレッスン。
先生の言葉に応えようと必死に汲み取って魔法のような体験を地道に積み重ね、だんだん理想形に近づいてゆく。
言葉ひとつで生徒の先入観や価値観を変え、気づきを与える職業なんだなあ。ただ弾けるだけじゃだめなんだなあ。
今日もたくさんの発見と収穫があった。いつもありがとうございます。




レッスンが終わりにお昼ごはんを食べようと目当ての店に向かっていたら着信があった。友達の前で電話をする、しかも恋人と。この世で3番目に電話が嫌いな私には到底考えられない行為だった。なんとか無事な様子で安心した。




夜は久しぶりに社会人と飲みに行った。あんなに立て続けに笑ったのいつぶりかなあ、楽しかった。人より一歩どころか二歩三歩先の発想をあれほどぽんぽん出せる頭の回転の速さに感心しつつ、痛み出した表情筋をさすった。


私はどうやら、無言の時間でも相手の目をじっと見る人に好意を寄せてしまう傾向があるらしい。顔を直視するのも、されるのも苦手なのに。おかしいな。
以前、憧れの人に理由を聞いたことがある。「どうしてそんなに相手を見ていられるのか」と。彼は「少なくとも自分が相手の顔を見ている間は、相手は自分のことだけを意識して考えるはずだから」と言った。ずるいなあ。本当に、ずるい。私にできないことを簡単にやってのけた上に、私の中に自分の存在を投じていたわけだ。はあ、ずるい。


二軒目でも他愛のない話をし、ひとりを見送った後、ふたりでぼんやりと話していたらいつのまにか0時を回っていた。
いつぶりかの終電ダッシュを心なしか楽しんでる自分がいた。



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