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七つ目の大陸

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#童話

始まりの暁光

始まりの暁光

「よし、もう少しだ」
 そう言って少女の手を引くのは赤い髪の少年。後ろを振り返ることなく突き進む彼にとって、とめどなく降る塵は何の妨げにもならなかった。
「待ってよ。ちょっと、置いていかないで」
 握った手を離さぬよう、息を切らして後を追うのは三つ編みの少女。昨年の誕生日に両親からもらった手首の飾りが、音を立てて震えている。
 彼ら二人が目指すのは、森の奥深くに成っていると言われる不思議な木の実。

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