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年度初めの必須の準備【担任 教師】

「どうしたら、生徒をやる気にさせることができますか。」

担任の先生は、このような悩みを抱えます。

おすすめの方法は、年度初めに「1冊のルーズリーフノートを買うこと」です。

中学校の担任である僕は、毎年準備しています。

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■教師の武器

教師の仕事は、「生徒の自己肯定感を高め、やる気にさせること」です。

仕事の武器は”ことば”です。

話の”おもしろさ”がスピーチに求められますが、生徒は話している”人”を見ています。

好きな人の話は聴く、尊敬する人の話はもっと聴く

これが、スピーチの原則です。

生徒のことを大事に思っていない先生や、愛のない先生のする話は、生徒の心に響きません。「きれいごと」を言っている、と生徒に見抜かれます。

スピーチの原稿を考える前に、生徒の心に影響を与えれるような教師の内面を磨く必要があるのです。

そして、内面を磨く作業の第1歩がノートを買うことです。

■年度はじめの準備

ルーズリーフの左上に出席番号1番の生徒の名前を書く。

ページをめくって、2番の生徒の名前を書く。

このようにルーズリーフ1枚1枚に、クラスメイト全員分の名前を書きます。

僕の場合、去年は37ページ分の名前が書かれたノートを準備しました。

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■言葉のプレゼントをあげるメモ

僕は生徒の良いところや面白いところを見つけて、生徒に伝えることを心がけています。

良いところを見つけたら、ルーズリーフに、その出来事を、生徒ごとに記録します。

その場で褒めたり、人伝えで伝えたり、学級通信で紹介したり、さまざまな手法で生徒に伝えます。

言葉のプレゼントをあげることで、生徒のエネルギーはプラスの向きに変わる。

また、生徒が「自分のことを見てくれている」と感じます。

”教師”が「自分は生徒のことを見ている」と思うよりも、”生徒が”「見てくれている」と感じることの方が大事です。

保護者に「子どもを見てもらっている」という安心感を与えることにもつながります。

1番 青井さん 掃除を手伝ってくれた
2番 遠藤くん 給食当番でもないのに手伝ってくれた
5番 片桐さん 鶴をきれいに折っていた
7番 京極さん だれも解けない問題を正解した
9番 工藤くん 休み時間に踊って友達を笑かしていた
10番 田中さん 絵の上手さを活かして、文集の表紙を書いてくれた

年度初めの白紙のノートが、1年を経て、いっぱいになっていくのです。

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■ノートを準備する最大のメリット

「なんとしても、生徒の良いところを見つけよう」と思えることです。

僕は、毎週金曜日に学級通信を発行しており、その中で生徒の良いところを紹介しています。だいたい1枚の学級通信で5人ほど紹介しています。

毎週金曜に発行することを生徒に明言しているので、絶対にネタを見つけないと!という気持ちで1週間を過ごします。

そして、最大のメリットは、ノートを書くという作業が、教師の内面を磨く作業となることです。

生徒への応援の気持ち、感謝の気持ち、リスペクトの気持ちが湧き出てくるのです。ノートを書いて、読み返すだけでも、担任の心は変わっていきます。

生徒へのリスペクトが、先生の言動の端々に表れるのです。

冒頭の質問の回答。

どうしたら、生徒をやる気にさせることができますか?

生徒をやる気にさせるためのスピーチの内容ばかり考えても仕方ありません。話をする前の教員側の心の状態を整えておくことが大前提だと思いますね。

■さいごに

なぜルーズリーフかというと、ページを追加できるから。

ただ、ページを追加することは昨年度はなかったので、普通のノートでも問題ないと感じています。

日々、生徒の下校後にノートを書いていくと、生徒によってメモの量に差があることに気付きます。

メモの量が少ない生徒に「明日、声をかけよう」と思えることも、ノートを書いてきた利点でした。

いよいよ、新年度がはじまりますね。仕事は準備で決まる。
がんばりましょう!

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