theory(セオリー)。
イカやタコ、エビやカニ…
これらがまだ
食べ物として認知されていなかった頃に
初めて食べてみて
「大丈夫、コレ美味しいよ d(≧▽≦*)」
と言った人のことを想像して
勇気のある人だなって思ったことはないですか?
あ、納豆なんかもそうですね(笑)
見た目や匂いなどで
普通なら敬遠されそうなものを
「食べてみよう」と思い
実行できた人がいるから
皆が普通に食べる〝今〟があるんですよね。
まだ見ぬ世界へ飛び出す勇気を感じます。
というわけで(?)
「普通」からかけ離れたことをやってのける
という観点について
高校野球になぞらえつつ書いていきます。
松井秀喜5打席連続敬遠
有名な話ではありますが
Wikipediaから引用しておきます。
敬遠を指示するのは監督なので
明徳義塾の馬淵史郎監督が戦術として
そう決めたわけです。
(詳細はWikipedia「背景」を参考にしてください)
打者松井秀喜さんの凄さを認めたからこそ
5打席全ての全球において
ストライクゾーンから外角へ大きく外れる
ボール球を投げて四球を与えるという
「戦わない」という戦術。
当然、観客席からは
野次が飛び怒号の嵐。
結果は明徳義塾が1点差を逃げ切って勝利。
松井選手への全打席敬遠の作戦は
成功したわけですが…
明徳義塾監督のみならず
生徒達まで大きなブーイングを受けた
という一件がありました。
31年経った今
馬淵監督(現在も明徳義塾監督)を悪く言う人は
あまりいないと思います。
過去に前例が無いことを行動するには
たくさんの思考と経験を元に考えた末、決断する
とても勇気が必要なことです。
無鉄砲に適当に行動する場合も無くはないですが
多くは悩みに悩んだ末の決断だと感じます。
勝つ為に考え抜いた明徳義塾の馬淵監督。
今もこの一件については
松井秀喜さんの凄さと共に語り継がれています。
2024年8月17日 早実・大社戦
終始、大きな力の差を感じない拮抗した試合で
結果的には
延長11回タイブレークの末に
早実 2-3 大社 で試合終了となりました。
どちらにもナイスプレー&エラーがありましたが
壮絶な展開となったのは
早実が2-1で迎えた9回裏。
無死一、三塁とされ
スクイズで同点に追いつかれました。
さらに犠打で1死二、三塁となり
サヨナラのピンチ。
ここで選手交代のお知らせにより
元々いた左翼手が下がったことが分かり
「ん?」と、場内も視聴者もざわめきました。
なんと左翼手を交代した後
新たな選手を投手の右斜め前に配置。
(↑しかも1年生に大役を任せた!)
個人的には見たことの無い
内野5人体制の超前進守備でした!!!(º▵º*)★
文章にしていてなんですが
この状況伝わっていますか?(笑)
伝わっているか不安なので
動画(3分40秒)をお借りして貼り付けます。
場内の異様な空気も感じられます(笑)
よろしければご覧ください(*´˘`*)
つまり、外野守備は
センター(中堅手)とライト(右翼手)の2人きり。
外野への安打はすなわち負けが決まるので
打たれた時点で負けが確定します。
そうじゃなかった場合に備えて
普段は二塁手の1年生を投手の右斜め前に配置。
通常有り得ない守備位置からの圧が効いたのか
彼の前にゴロが飛んでいきました。
ボールをキャッチした彼は
三塁走者を目で牽制した後
一塁へ送球、打者がアウト。
一塁から本塁へ送球、三塁走者がアウト。
逆転負けがおかしくない状況を切り抜けて
同点をキープして
タイブレークに持ち越したという一幕でした。
この変則シフトは練習してきたけれど
成功する確率は低かったとのこと。
ましてや
緊張感高まったこの試合で成功させるのは
ギリギリの賭けだったことでしょう。
負けない為に考え抜いた早実の和泉監督。
それに応えた選手たち。
勝ち負け以外の両校の頑張りに
私は感動してしまいました。
おわりに
毎年この時期になると
自分がマネージャーだった経験から
高校野球に関する記事を
ひとつくらいは書いている気がしますが
今回、このような記事を書いたのは
あまりにも昨日の試合を観ていて
心が動いたからです。
野球に限らず
自分の中には無いセオリーをやってのける人が
世の中にはいます。
そして
その人の中には定石とは少し違う
その人なりのセオリーがあるということが
少しでも伝わったらいいなと思います。
とにかく、昨日の早実・大社戦は
目玉が飛び出そうなくらい驚いて
ワクワクさせてもらった試合でした。
野球に興味の無い方がいたと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまたね。
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