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ザリガニの鳴くところ-Where the Crawdads Sing-

映画 「ザリガニの鳴くところ」

を観た方はいますか?

元々、ディーリア・オーエンズによる小説が2019年、2020年連続でアメリカてわ1番売れた本とし、2021年には本屋大賞翻訳小説部門で一位というかなり話題になったこの作品を、
2022年7月にアメリカで、同年の11月に日本で映画公開されました。

俳優としても有名なリース・ウィザースプーンが原作に惚れ込み、映像化権を買い取り制作し、監督はオリヴィア・ニューマン。主題歌はテイラー・スウィフトが自ら懇願してこの作品の為に書き下ろししたという。

情報を調べようとしたところ、noteでHayakawa Books&Magazinesさんが分かりやすく記載してくれていたのでこちらで共有させて頂きました。

以下、ザリガニが好きな方からしたらネタバレになります。





ザリガニは出て来ません!一度も!



そして、これはホラーでもなく、ヒューマンドラマ、ミステリーの部門です。


作者のディーリア・オーエンズは、元々動物学者であり、そちらで数々の博士号等を取得している。
この「ザリガニの鳴くところ」は69歳で初めて執筆した小説でありながら、これ程賞や話題を呼ぶ結果になるなんて。


動物学者が書いたとなると、映像化の際にとにかく湿地や自然の美しさにこだわっているのがより伝わる。

内容等は色んなところで詳しく載っているのでこの辺にして、私は別のことを笑


ジャケットに惹かれてこの作品を見て、思ったよりもホラーではなく、どちらかというとラブストーリーのような、でも冒頭で変死体が発見されたところから始まるので、サスペンスでもある。暴力的な父親のせいで6歳で家族全員に捨てられ、1人湿地で死に物狂いで育った主人公カイヤの一生のヒューマンドラマでもあり、殺人の容疑者となって「湿地の娘」と蔑んで来た町の人々から裁かれる経緯の法廷ドラマでもある。

見た人は何となく結末を予想しながら、それでもあのラストの後に細かな伏線回収に走る。

私もその一人だ。

そしてこの作中にナレーションをするカイヤの言葉が綺麗というか、「小説的」で(小説なんだけど)
原作を読んでみたくなり、私は映画→小説 というミーハーな流れでいま小説を読み始めている。


元々、昔から舞台はやっていたので脚本は読んでも小説は殆ど読んで来なかった。

最近の私は、若い頃にはして来なかった事や習慣を辿っている気がする。

それはみんながやって来た事を遅れてやっているだけの事だが。

職場の少し気を許した人に私がいましている習慣等の話をすると笑われてしまった。
「悟りでも開き始めたの?!」
と言われる始末笑

まぁ、ある意味そうなのかも笑

きっと私の環境自体ではそんな事をする人が少ないのだろうと思う。

でも、前回も書いた通り私は私の周りに「変わってる」とか「変な人だ」とか言われても特に気にしないので、笑われてもやめる気はない。

自分の事に対しては、特に人に話さずに自分で考えているので、最近は誰かに憤りを感じたり、少し前みたいに誰かに苛ついたり怒ったりせず、ニコニコ、というかヘラヘラしているのでストレスが無いに等しい。

反対に周りの人達の事を気にも留めてないので何も感じないという点では、
その辺きっとどこかの何人かにはサイコパスと思われてそうで笑える。


この作品のカイヤは、家族や恋人等信じてた人に裏切られて傷つき、でも湿地の自然はいつもそこにあって、カイヤを癒してくれる。

カイヤの人格を作ったのは環境であり、そうなることは必然だった。

映画を見て今小説を読んでいる途中だが、自分とは違う環境ではあるが、どこか共感出来る部分もあり、何があってもたくましく生きるカイヤに希望ももてる作品だと感じる。

対人関係や男女間の記事を書いている身ではあるくせに、私は自己啓発本を読むのが恐い。
全て鵜呑みにしてしまって、自分を見失いそうだからだ。
だから昔から、映画等の作品を見て、ヒントだけもらって自分に置き換えてみたりする。
そこから実生活と交えて自分で感じて考えたことを書いているつもりだ。

この記事は、作品の紹介でもあって、こういう出会いを自分を見直すポイントにも出来るのだと改めて実感した話だ。

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