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英文法を学ぶのは英語をスムーズに話すため

英語で会話をするとき、はじめは、すらすらと英語が出てきません。
実際に自分の思いや考えを言葉に出すまでに、時間がかかります。頭の中で英語を組み立てています。

組み立てかたは、おそらくこういう風です。

  • 話す内容を思い浮かべる

  • その内容に対応する英単語を思い出す

  • その英単語を英文法に沿った形に並べ替える

  • 発音に気をつけながら言葉に発する

もっとも時間がかかるのは、3つ目の英文法の部分です。
英語は語順をとても気にする言語です。たとえ英単語や発音が正しくても、文法に沿って話ができない場合、言いたいことが相手に伝わりません。

ちゃんと伝わる会話をするため、正しい英文法を使わなくてはなりません。そして、それを素早く頭から引き出さなくてはなりません。

では、そのために私たちはどうやって英文法を学ぶのがよいのでしょう?


日本語の知識を使って英文法を学ぶ

「英語と日本語は文法が異なる」と言われます。
でも、英語も日本語も人が使う言語なので、それなりに共通点はあります。なので、すでに持っている日本語の知識を使って英文法を学べば、よりシンプルに理解することができます。本質も素早くつかむことができ、納得感もあります。

これは「日本語で英文法の本を読む/授業を受ける」ということとは、まったく異なります。
英語を使いこなすには、英文法を深く理解し自分のものにすることが重要です。そのための有効な手段が、日本語で学習することなのです。

英文法を学ばなくても英語を話せる?

まあ、そうとはいえ、英文法を勉強しなくても、英語を話せるようになるのかもしれません。
ただそれは、「英語を話せる」ということが目指すレベルにもよるのではないでしょうか。
海外旅行に行って、片言の英語を使って、ほかの国から来た旅人と打ち解けて仲良くなることが得意な人たちもいます。そういう人たちの英語力と、海外に住んで地元の人たちに混じって仕事している人たちの英語力は、たぶん異なるでしょう。目的が異なるからです。

そもそも、言葉が分からなくても、ある程度コミュニケーションは取れるものです。英語を話す人が少ない国に旅行すると、このことを実感できます。
「コミュニケーションに占める言語の割合は10%程度である」という研究もあるそうです。残りは、声のトーンとか表情とか、言葉以外の部分で、非言語コミュニケーションと呼ばれています。

英文法を身につけないで海外に飛び込んでも、たぶん旅人と仲良くなるレベルの英語力までは、すぐたどり着けるでしょう。
ただ、そこから英語力をさらに伸ばしていくのは、不可能ではないですが、けっこう長いみちのりだと思います。

英文法のことを学べば、会話文を組み立てて、より複雑な話をすることができます。
英文法に沿って文を作り、たとえば、友人と込み入った話をしたり、職場でやりあったりすることが可能になります。

英語がすらすら出てくるために大事なこと

英語を話すときのステップは、こういう風でした。

  • 話す内容を思い浮かべる

  • その内容に対応する英単語を思い出す

  • その英単語を英文法に沿った形に並べ替える

  • 発音に気をつけながら言葉に発する

話す前にスーッと息をしますが、もしスムーズな会話をしようとするならば、この息をしている間に、この一連の作業を済ませておかなければなりません。
数秒かかるようではスムーズな会話になりません。日本語の会話と一緒です。

息を吸っている間にこれら4つのステップを完了することができるようになるまで、すぐに上達するのは、もちろん無理です。
私も、はじめはとてもできませんでした。会話の返事をするのに数秒かかり、相手には英語ができないと思われ、悔しい思いもしました。

英文法がネックなのですから、スムーズな会話をするためには、英文法を思いつく時間を短くするのが重要です。

私が考える大事な点は次の2つです。

  • 英文法を深く理解する。
    文法の細かい点を理解する、という意味ではありません。
    そうではなく、英文法を日本語の知識に引き付けて理解する、ということです。暗記するのではなく、納得感を持つのが重要です。そうでないと、思い出すのに時間がかかります。

  • 練習をする。
    既に頭に入っているものをどれだけ素早く思い出すことができるか、は、トレーニングによって鍛えることができます。
    実際に英語を聞いたり話したり、ときには悔しい思いもしながら、経験値を増やしながら、瞬発力をのばしていくよりありません。

私がどうやってそのような経験値を増やしたかについては、ほかの記事で書いてみました。

英文法を深く理解し自分のものにするには

英語を学ぶとき、私たち日本語ネイティブスピーカーとしては、ある英語の表現について、対応する日本語の表現法に照らして、すっきり説明してもらいたいものです。

ある英語の文法の決まりごとが、どの日本語の文法の決まりごとに対応するのか、が分かると、英文法はもっと簡単でシンプルに理解できるはずです。
会話するときにも、素早く迷わずに文章を作って話すことができます。

英語の文法と日本語の文法は、たしかにけっこう離れています。
しかし、人が使う言葉なのですから、そんな中にあっても、英語にも日本語にも共通する内容は、多くあるはずです。

ある英文法について説明すること自体は、英文法について学んだ人ならば、たぶん可能でしょう。英語ネイティブスピーカーの人でも、英文法の知識があれば、ひととおりいろいろと説明してくれるかもしれません。

でも、もう少し何か、日本語ネイティブスピーカーが持っている知識につながるような情報があると、もっとよく分かるのです。
そうすれば、英語を使うのがもっと楽になるはずです。

日本語の知識を使って英文法を理解するとは具体的にどういうことなのか、実例をまじえて、ほかの記事で説明してみました。



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