神秘の宝石・神の子池とオンネトー、阿寒湖と釧路湿原クルーズ【北海道「水と龍の旅」②】
神秘の宝石〜神の子池
翌年は、飛行機嫌いの娘をどうにか説得して、女満別空港から知床へ。
当時はJR北海道に乗った人が乗れる予約制バスがあり、知床から阿寒湖まで、一日二千円で観光できたのです。
その上、「神の子池」「オンネトー」という行ってみたいけれど、、なかなか普通の観光コースでは行けないスポットまで入っているではないですか。
神の子池までの道が狭いので少し小さいバスでした。霧で有名な摩周湖。これまで霧しか見たことなかったのですな、裏摩周の展望台からくっきりと見渡せました。
摩周湖は展望台からしか見られないので、湖の水に触ることはできません。
でも、その水が湧き出しているのが「神の子池」です。摩周湖の神と繋がっている神の子の池。アクアブルーにエメラルドがかかった、本当に宝石のような池に、五芒星の形に倒木が沈んでいて、なんとも不思議な場所でした。
池からは、小さな流れがあるので、そこで水に触れることができるのです。石のブレスレットを水に通しましたら、輝きがすごいことに!
本当に神秘の神の子池。その頃やっと自動車と小さいバスが入れるようになって、それまではバイクの方たちの聖地だったそうです。
そうそう、神の子池で一つ大切なことがあります。ともかく「ブヨ」が多いそうで、長袖長ズボンと虫除けは必須です。あまり多い時はバスから降りれないかもとのことでした。幸い私たちはブヨさんに遭遇することはなかったのですが、行きたい方はお気をつけくださいね。
天使の舞い降りるオンネトー
そのバスツアーは降りる場所が自由だったのですが、最後には、阿寒湖温泉で自然ツアーガイドさんを乗せてオンネトーへ向かいました。
オンネトーは知られてないためか、バスにはもう私たちしか残っていません。湖の展望台もガイドさんと私たちだけです。
夕方になりかけのオンネトーと雌阿寒岳雄阿寒岳の景色が本当に美しくて、ここも宝石のよう。
しばらくガイドさんとうっとり眺めておりました。光が優しくてまるで大きな天使が舞い降りて、守ってくれているような感覚でした。
オンネトーは、子どもが生まれる前に道東を夫と回った時に、タクシーの運転手さんが、「道内のどこより良い場所だよ。」と教えてくださってどうしても行きたかったのです。その運転手さんにお会いしてなかったら、この場所に立つこともなかったと思うと、本当に感謝ですね。
この観光バス路線は、この後すぐに無くなってしまいました。利用者が少なかったですものね…
この年に行っておかなかったら、車を運転できない私たちが、神の子池やオンネトーに行けることもなかったと思うのです。
その晩ホテルで申し込んだ星空ツアーも、オンネトーに連れて行ってくれて、あの展望台に寝転がって、満天の星空と流れ星を楽しみました。
その後ハワイでの星空ツアーに参加した娘がオンネトーの方がきれいだったと言ってました。そのくらいその日の星空は最高でした☆
阿寒湖貸切の早朝クルージング〜湖上の白龍神社にもお参り
翌日もJRのバスツアーでしたが、集合時間に間に合うようにするには、やはりモーターボートに乗るしか阿寒湖周遊はできないということで、早朝クルーズを予約しました。
それが朝食時間に重なっていたおかげで、またまたお客は二人のみ、阿寒湖にはまだ誰もいなくて貸切です。
ただ周るだけかと思ってましたら、小さな島にある白龍の神社の前に止まってくださり、神社へ手を合わせることができました。
そこから阿寒湖の一番深い湖の中心部へ向かいます。そこからは、阿寒湖を取り巻く火山が一望できて、山の気が集まるパワスポなのだそうです。
北海道の湖は、火と水の気のエネルギーがすごい!
カルデラ湖のパワー・堰き止め湖の穏やかさ
ここでご紹介した、洞爺湖、摩周湖、阿寒湖は、カルデラ湖。
火山の爆発でできた凹んだところに、水が溜まって湖になったものです。どれだけすごい爆発があったことか想像もつきません。火山そのものの湖。やはり思い出すだけで、パワフルですよね!こういう感覚を龍のエネルギーと言うのでしょうか。
オンネトーは、なぜか天使っぽく、とってもやわらか~な感じで、他の湖と違いました。大沼も静かで水を湛えたイメージです。
調べるとどちらもそばの火山の爆発で堰き止められてできた湖でした。
オンネトーは雌阿寒岳。女神の山だけに優しい感じなのかな。大沼は駒ヶ岳。曲線の美しい火山です。
火山のエネルギーはあるけど、火山そのものではない穏やかなエネルギーなのですね。
広大な釧路湿原、カヌーで姫気分⁉︎
湖ではないですが、釧路湿原の蛇行した川を行くカヌーツアーにも以前から憧れていまして。
プライベートツアーをなさっている「ヒーリングカヌー釧路」さんにガイドお願いしました。
JRのノロッコ号に乗って塘路駅に到着。ガイドさんが迎えに来てくれていました。
大沼と違い流れのある釧路湿原は、ガイドさんのカヌーに乗って、私たちも漕ぐという形です。
といっても、相変わらずのへたっぴーな私たちに、ガイドさんが「漕がなくてもいいですよ。」と言ってくださいました。ありがたいことです♪
おかげですっかり漕ぐのはお任せして、途中でコーヒーをいただいたり、まるで舟で川下りをするお姫様のように、優雅に緩やかな流れを進んで行くのでした。
やることといったら、お日様の光、頬を撫でる風、すぐそばの水面、見渡す限りの大自然…ただ、五感を使って感じるだけ。
普段は夏でも涼しい釧路湿原も、この日は珍しい暑さで、動物たちも少なく、ヤマセミが飛んでいるのを見かけたくらいでしたが、
2時間くらいのツアーの間、誰にも会うことなく、静かな釧路湿原を満喫しました。
こんなことは珍しいそうですが、ゴールに着いた時に、後からのカヌーが何艘も見えてきました。個人ツアーとはいえ、シーズン中なので普通なら周りのカヌーがいて、あんな静かな旅ではなかったようです。
後の人たちは、なんと塘路駅でちょうど幼稚園児の団体さんが駅のトイレにいて、すっかり出発が遅くなったそうです。
そのあともガイドさんが釧路湿原の展望台まで連れて行ってくださり、自分たちの下った湿原の大きさや、蛇行する釧路湿原ならではの風景を見せていただいたのでした。
白い龍との出会い
ご紹介した北海道水の旅。お天気といい、行ったタイミングといい、本当に恵まれていました。
ここまでくると、それまで私の人生にはなかった「龍神様⁉︎」の存在を感じるようになったのです。
それも、大沼のヒツジグサのような虹の入った白い光のような。
阿寒湖で湖上の白龍神社に参ったこともあるかもしれません。見えるわけではないけど、なんとなく感じるものがあるのでした。
それは白い龍との出会いの旅だったのかもしれません。
今日も読んでいただきありがとうございました♡
「北海道の旅は冒険したくなる♪」続きます〜