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「中国車市場、民営3社の躍進と次なる成長の波を見逃すな」

中国の自動車市場は、BYDや吉利汽車、長城汽車といった民営大手の成長が際立っています。2024年1〜6月期の決算を見ると、BYDが純利益で24%増の136億元を記録し、吉利汽車の純利益は7倍、長城汽車は5倍に膨れ上がりました。過当競争が続く中で、これほどの成長を遂げた背景には、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の需要が高まったことが大きく影響しています。

BYDは新エネルギー車市場で圧倒的な存在感を放っています。ガソリン車からの完全撤退を果たし、EVやPHVに特化することで、2022年からの勢いを維持しています。特に、従来型車から電動化への移行が進む中で、BYDは競争力をさらに強化し、製品ラインを拡大する計画を打ち出しています。上海汽車など国有大手との明暗はますます鮮明になりつつあります。

しかし、この成長がどこまで持続できるか。価格競争が激化する一方で、次世代技術に向けた投資が必須です。今後の競争は単なる販売台数ではなく、自動運転やAIといった技術面にシフトしていくでしょう。

例えば、BYDの電池内製化がコスト面での強みとなっている一方で、新たなプレイヤーも登場しています。スマートフォンメーカーの小米(シャオミ)は、EV市場に参入し、短期間で約2万7000台の納車を果たしています。今後は、このような新興企業との技術競争が市場の焦点となるでしょう。

消費者心理を捉えるためには、どの企業が次に成長するか、どの企業が競争に敗れてしまうのかを見極める必要があります。電動化や自動運転の分野で成功する企業は、長期的な利益を生み出す一方で、従来型の車に依存している企業は市場から取り残される可能性があります。今まさに、その「未来の成長株」を選ぶ時です。


今後の中国車市場の影響を受ける日本のマイナー企業にも注目する価値があります。電動化や自動運転技術の進展に伴い、関連企業の株価は大きく動く可能性があります。ここでは、株価が上がりそうな企業と、下がりそうな企業を取り上げてみます。

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